プライド・オブ・ハワイ　命名式が行われました - 藤原雄一郎のクルーズワールド

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メールマガジン0113号　　　2006/05/23日発行（月・水・金発行）
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□□ プライド・オブ・ハワイ　命名式が行われました □□

このところ命名式の続くクルーズ業界ですが、５月２０日の土曜日に、ロスア
ンジェルスにおいて、ダニエル・イノウエ上院議員によりプライド・オブ・ハ
ワイの命名式がとどこおりなく行われました。式は伝統的なハワイ・スタイル
で厳粛に行われたそうです。これでハワイクルーズはプライド・オブ・アロハ
／アメリカ／ハワイの三隻そろい踏みとなります。

通常クルーズ船は税金の安い国の船籍を取る、いわゆる便宜船籍がおおいので
すが、この三隻はハワイ４島をめぐるためにアメリカ船籍を獲得しています。
また乗組員もアメリカ人であることが義務ずけられて、運行費用が高くつきま
す。

カポタージュ条約により、その国だけを航海するにはその国の船籍でなければ
ならないことになっています。たとえばシアトル発のアラスカクルーズがアメ
リカ船籍でないため、無理矢理カナダのビクトリアに短時間滞在するような事
例はこの条約があるからです。飛鳥２が日本船籍を獲得したのもそのためです。
航空機も同様です。（外国の航空機は日本の国内線の営業は出来ません）

話が横道にそれましたが、この命名式でNCLのCEOであるColin Veitch氏は「私
たちがハワイで三隻のクルーズを実現させると宣言した時、世の中の人は私た
ちがクレージーで実現はしないだろうとまで言いました。それはあまりにも事
業リスクが大きいからです。しかし私たちは常に新しい試みに挑戦します。そ
してここにその夢は実現しました」と胸をはりました。

Colin Veitch氏はまた「私たちの試みはアメリカならびにハワイに多大の経済
効果を与えることに成功しました。私たちは２万もの新しい仕事を創り出した
のです。そのうち４千は船上での仕事ですが、それ以外にたとえばハワイへ乗
客を運ぶ航空業界にも大いに貢献しています。」と経済面での貢献を強調して
います。

現在の二隻体制でも活況を呈しているハワイクルーズにさらに一隻が加わるこ
とにより過剰感がでて、クルーズ代金が安くなればと、私は密かに期待してい
ます。はっきり言って、競争の激しいメキシカン・リビエラやアラスカクルー
ズに比較してハワイクルーズは割高です。日本人に人気のハワイですからもう
少し安くして欲しいものです。

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