スタープリンセスの火災はタバコが原因

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今年3月、スタープリンセスで火災がありました。当時の報告としては

「火災は午前3時10分に発生。船社側は直ちに乗客を緊急集合場所に避難させたが、1名が心機能停止を原因に死亡。煙によって2名が呼吸困難、9名が軽度の呼吸障害を起こし、医務室で治療を受けた。当時、同船には乗客2,690人と乗組員1,123が乗船していた。」とあります。

このほどイギリスの調査当局はその原因が恐らくタバコが原因だろうとの見解を出しました。

火災はバルコニーから発生しています。バルコニーには普通テーブルと椅子くらいしかありませんが、そこから火災が発生したとは信じられないことですが、プリンセスはバルコニーの材料を不燃性にする改造を数百万ドルを投じて火災直後から実施しています。そして乗客にバルコニーに衣料を残さないようにと指導しています。(タバコの吸い殻が放置された衣服に燃え移ったのでしょうか)

郵船が親会社のクリスタル・クルーズも同じ改造を行っています。またプリンセスでは乗船時の避難訓練でより幅広い注意を乗客に喚起することに方針を変えました。またベランダだけでなくカーペットなどを不燃性のものに順次取り替えつつあります。また火災感知器と防火装置をベランダに設置することも行っています。

同時に火災発生時のクルーがとるべき防災訓練も徹底し、火災の再発防止には最善の取り組みを行ったとプリンセスでは宣言しています。ほかのクルーズラインではどうなんでしょうか?気になるところではります。クルーズ船ともあろうものが可燃性の材料を使用しているとは新たな驚きです。

火災の起こりそうにないベランダでタバコの吸い殻が放置された衣服に燃え移り、悲惨な事故を招いたのは、案外盲点であったのかも知れません。テロの横行する現在、安全が売り物であるクルーズでの火災事故は許されるはずもありませんが、乗客もタバコの始末には気をつけるべきだと思います。