日本のクルーズは飛鳥2、びいなす、にっぽん丸だけで良いのか?

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日本のクルーズは飛鳥2、びいなす、にっぽん丸だけで良いのか?

従来クルーズと言えばクルーズ専門の旅行社が取り扱う特殊な世界でした。ところが最近では大手の旅行社もクルーズに注目しだして、取り扱うようになって来ました。そのせいか、クルーズに対する関心は徐々にではありますが、高まってきているようです。また日本のクルーズ業界も飛鳥2の投入でにわかに競争が起こってきました。とても良い傾向です。

しかしながら日本船三隻にチャータ専用のふじ丸を加えても、その収容人員にはかぎりがあります。これでは日本のクルーズ人口も増えません。またお値段も一泊あたり3〜5万円からと、高く(その内容を十分理解して貰えれば一向に高くないのではありますが)敬遠される傾向はぬぐえません。「しょせん高嶺の花さ」という大きな誤解を消しきれずにいます。

その間隙をぬって、フェリー業界がクルーズ分野に乗り出してきつつあります。クルーズ専門の旅行社もついに太平洋フェリーの「お正月クルーズ」を取り扱うようになりました。
http://www.pts-cruise.jp/tour/kiso/ogasawara/?afs=INOUE
太平洋フェリーの「きそ」を建造中に見学する機会に恵まれましたが、その時の印象はシアターなども完備しており、「これはクルーズ船ではないの」と思ったことを記憶しています。

この他にもオレンジフェリー
http://www.94ferry.co.jp/plan/  
や釜山ー大阪を運行するパンスターフェリーなどはフェリーとホテルを組み合わせてツアーを構成してくれます。また読者からの情報によれば新日本海フェリーの「フェリーしらかば」(苫小牧〜敦賀)では最上階が特等専用区画で下等級の乗客がシャットアウトされるため,船内では割と静かに過ごせるそうです。「グリル」と呼ばれる特別レストランの存在も特筆すべきで,価格の割には結構良いものを頂くことができるとのことでした。
このような経験があるから新日本海フェリーを親会社とするびいなすはクルーズには珍しく、スイートの乗客は特別のレストランで食事をするようになっているのでしょうか。

このように飛鳥2、びいなす、にっぽん丸、ならびにふじ丸はさらに一流のクルーズとして磨きをかけ、これら4隻の船を頂点として、フェリーによるクルーズを加えて「、業界として裾野を広げるのだ」という大きな視野に立った考え方が必要ではないでしょうか。丁度フェリーによるクルーズが軽自動車や小型自動車で飛鳥などのクルーズがレクサスなどの高級セダンと考えるのです。小型車を保有している人がやがて高級セダンへ乗り換えてもいいですし、小型車をもっぱら愛用しても車好きにはかわりはありません。とにかくクルーズファンのピラミッド構造を作って裾野を広げる必要があると思っています。

そのためにはクルーズ業界とフェリー業界との話し合いや協調が必要です。新日本海フェリーはびいなすを持っていますし、クルーズ船を二隻(にっぽん丸、ふじ丸)持っている商船三井はその傘下にフェリー会社(関西汽船商船三井フェリーダイヤモンドフェリー名門大洋フェリー)も保有しています。親会社が音頭をとれば他社に先駆けて新しいクルーズの世界を広げることが出来るのにと思います。私が親会社にいて関連会社担当ならまっさきに検討開始するのですが・・・(私が知らないだけで、すでに検討済みならゴメンなさい)

藤原雄一郎のクルーズワールド
http://inox-tabi.com/cruise/cruisetop.htm