リージェント・セブンシーズを米国投資会社が買収

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リージェント・セブンシーズを米国投資会社が買収

雑誌クルーズでお馴染みの海事プレス社の「ウエブ・クルーズ」に記載の記事を、出典を明確にすれば引用してもよろしいとの許可を頂きました。「ウエブ・クルーズ」から記事を紹介します。

リージェント・セブンシーズ、米投資会社が買収(ウエブ・クルーズ)

米国の投資会社アポロ・マネージメントがリージェント・セブンシーズ・クルーズ社(RSSC)を買収した。アポロはオーシャニア・クルーズに続き、先ごろノルウェージャン・クルーズ・ライン(NCL)の株式50%を購入し事実上の経営権を取得したばかり。3社目を傘下に収めたことで注目を集めている。

最初に報道したのはcfo.comで、これを各紙が取り上げている。RSSCはリゾート・ホテルなど手がけるカールソン・グループに参画している。カールソンからの売買を仲介したのはゴールドマン・サックスで、売却額は10億ドル。ファイナンスはDVB銀行が行い、CVCグローバル・キャピタルとKSLキャピタル・パートナーズも協力しているとしている。

皆さんご承知のハワイ航路 プライド・オブ・アメリカ/ハワイ/アロハなどを所有するNCLの株式を、親会社のスタークルーズから手に入れた米国の投資会社アポロ・マネージメントについては、以前に取りあげました。NCLアメリカがハワイ航路に三隻も投入したのは、いささかやりすぎと私自身は思っていましたが、はたして一年を経過して、3隻はプライド・オブ・アメリカ一隻を残すことになりました。このような放漫経営の結果、スタークルーズは株式を手放すことになったのだと思います。

その株式を引き受けたのが投資会社です。投資会社の目的はクルーズ振興などではなく、当然のことながら「マネーゲームによるお金儲け」です。その投資会社が今度は世界最高峰のリージェント・セブンシーズの株式を取得したとのニュースが上のように流れました。このことを私達はどのように受け止めれば良いのでしょうか。

私は投資会社が「クルーズは儲かる事業」と読んでいるのだと思います。正しい経営と市場に適合した的確な企画があれば、世界のクルーズ市場はまだまだ伸びると見ているのではないでしょうか。もしそうであれば私達クルーズファンにとっては嬉しいニュースです。

それにつけても日本のクルーズ業界は船会社、代理店、旅行社のどれを取っても世界のクルーズの大きな流れから取り残されています。これは別な見方からすれば「宝の山」が残っているということです。日本のクルーズ業界に投資ファンドが目をつけて、日本のクルーズ業界を抜本的に改革し、クルーズを大いに振興してくれないものかと思います。

藤原雄一郎のクルーズワールド
http://inox-tabi.com/cruise/cruisetop.htm