船の中に緑のセントラルパーク

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船の中に緑のセントラルパーク

ロイヤルカリビアンの巨大船、22万トンジェネシス総トン数22万トン、乗客5,400人、長さ360メートル、幅47メートル)の全貌がこのほど明らかになりました。RCIが船の中にアーケードやスケートリンクを設置して世の中を驚かせたのも「今は昔」になりました。そこで今度は何と「船の中に緑のセントラルパーク」の出現です。まずは写真を見てください。
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さてその公園ですが、幅19メートル、長さ100メートルのセントラル・パークには、緑の木立とトロピカルフラワーに彩られた庭が造園されます。木々の中には2デッキ以上の高さになるものもあって、水遣りと排水、気候をコントロールできるシステムまで備えています。この公園は「街の中心広場」としての役割を果たすように設計されています。公園内には、野菜作りについて展示する「ペルゴラ・ガーデン」や、アートギャラリーの「スカルプチャー・ガーデン」などのほか、静かな読書コーナーも設けられるそうです。日中はランチに向かう乗客が待ち合わせをする場所として、夜はコンサートやストリートパフォーマンスで盛り上がるスポットとして幅広く活用するのだとRCIは言っています。
ボイジャークラス以上のRCIの船ではプロムナードに面したキャビンがありましたが、今回はパルコニーまでそなえたキャビン「パークビュー・バルコニー」が254室もあります。もう今までのインサイドキャビンの概念はありませんね。また空間そのものが上下に動くバー「ライジング・タイド・バー」もあります。3デッキ分のスペースをゆっくりと昇降し、角度を変えてセントラル・パークを眺望することが可能だというのです。
ロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCCL)の会長兼CEOのリチャード・D・フェイン氏は「22万トンまで大きくなると、お客様に喜んでいただけるものは何でも追加できるサイズだ。ジェネシスにセントラル・パークを造るという構想は、じつにドラマチックだ」と語っています。
たしかにこのような広い空間があれば、自由にまた大胆に色々なものを配置できます。でもこれがクルーズなのでしょうか。「洋上で自由に動くことの出来る海上都市」へ遊びに行くというイメージでしょうか。賛否両論があると思いますが、日本人は大きいものに興味を持ちますから、就航すれば多くの日本からのお客さんが押しかけることでしょう。そのようになることを祈っています。

藤原雄一郎のクルーズワールド
http://inox-tabi.com/cruise/cruisetop.htm