ハリケーンとクルーズ

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ハリケーンとクルーズ

憧れのカリブ海クルーズ、世界最大のクルーズスポットのカリブ海には鬼門があります。それがハリケーンなのです。ハリケーン「グスタフ」の到来が2008年9月、大きなニュースになりました。あのカトリーナの悲惨な状況が思い出されて、しかもアメリカは大統領選挙をひかえ、いかに危機管理にすぐれているかを示す競争の場になったようです。でもグスタフがあまり被害もなく通過すると、ハリケーン報道も静かになりましたが、現実は大型ハリケーンが立て続けに襲来しました。

ハリケーンの荒れ狂うこの地域はクルーズの母港としても有名です。特にカーニバルは「カトリーナ」「グスタフ」でも大きな影響を受けました。でもクルーズの場合は直接被害をこうむることはありません。全く安全です。でも問題はスケジュールが大幅に狂うことです。出発地に戻れず出発地とは全く異なる港に帰着したり、クルーズのスケジュールが短くなったり、長くなったり、キャンセルされたりと大混乱が生じます。

日本で台風が来てもクルーズに影響はありますが、日本に住んでいる人なら、全く慌てることなく対応できます。それは台風やクルーズに関する知識が備わっていて、しかも土地勘があることで「自分がどのように行動すればよいか」判断できるからです。

でもカリブ海はそうは行きません。日本から飛行機を乗り継いで長時間かけて出かけなければなりません。しかも土地勘は乏しく、航空機の手配などは格安航空券を利用していることが多く、簡単には変更できません。それではどのようにすればよいのでしょうか。

●ハリケーンシーズンをさける
ハリケーンシーズンは6月から11月末までの6ヶ月とされています。中でも8月から10月までの三ヶ月に集中します。ですからこの時期にカリブ海クルーズをするのは避けたほうが良いでしょう。日本の寒い冬場のほうが良いのではありませんか。

●個人手配旅行ではなくツアーに参加する
たとえ英語堪能であったとしても、原則として船側は「クルーズと航空券をセット」にした乗客を優先します。個人で船側や航空会社と交渉するのは極めて困難です。この時期にクルーズに参加する場合は旅行社の企画ツアーに参加することです。

●信頼の置ける旅行社と添乗員を選ぶ
「値段が勝負」のツアーを選ばないことです。クルーズの豊富な実績を持つ、クルーズを熟知した旅行社を選びましょう。たとえ大手でも陸上旅行の常識とクルーズの常識は異なりますので、大手だと言って安心は出来ません。また旅行社は立派でも実務をするのは添乗員です。前線の添乗員と日本でバックアップする体制が完備しているツアーを選ぶことが大切です。このようなツアーは概して割高ですが、保険だと思って、旅行社と添乗員を十便吟味して選びましょう。

●ハリケーンは不可抗力
このような旅程変更があっても、天候による不可抗力とみなされ、船会社や旅行社に責任はありません。でも船会社は色々と努力をして金銭的被害が最小になるように努めますが、原則はこのような混乱によって派生する費用は「追加の個人負担」となることを心得ておいてくださ