来年のにっぽん丸

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来年のにっぽん丸

例年上期のスケジュール発表は世界一周が入るため、本数の少ない寂しいものになりがちです。ところがにっぽん丸の場合、2009年11月〜2010年3月に大改装工事に入り停船となるため、現在のにっぽん丸としての来年のスケジュールを全部発表したために合計33本ととてもにぎやかなものとなりました。

特筆すべきはワンナイトが何と10本もあることです。「最後のにっぽん丸にお名残惜しい」というファンにとってはワンナイトですから実に手軽に利用できます。より多くの人に乗船してもらいたいものです。

横浜花火や東北夏祭りに阿波踊りなどの定番クルーズに加えて、もはや夏場には必須といわれる「飛んでクルーズ北海道」も健在です。

そして新しい試みとして「横浜-神戸」「神戸-横浜」「名古屋-横浜」「横浜-博多」など片道クルーズを提供し、旅行社が陸路の旅と組み合わせる企画を造成できるようにしました。クルーズの新しい販路として良い着想だとは思いますが、一方で危険をはらんでいます。

にっぽん丸は日本船の中で一番乗客に恵まれています。新しい「陸路との組み合わせの旅」が旅行社によって「良質な旅」として企画されれば大成功です。でも片道クルーズにワンナイトが多いことから「格安の旅」「お得な旅」として企画されると、目も当てられないことになります。

不幸にして昨年、私は某船の、こともあろうにクリスマスで悲しい思いに遭遇しました。ある時間帯に、アトリウムの一番目立つところに異様な添乗員ルックの黒服の人たちが立ち並びウロウロしたのです。彼らはクルーズに関してはマナーも知らず、自分の客しか眼中にないので、通行の邪魔になり、雰囲気を壊すだけで目障りなことおびただしいものがありました。さらに私だけの特別の不幸で全体がそうであったというのではありませんが「今まで出会ったこともない乗客」と食事の席で遭遇したのです。

大部分の乗客にとっては「普通の素晴らしい日本一の某船」だったことを確信しますが、局地的には(例外とは思いますが)私のような不幸な目に出会うこともあるのです。その船には何の罪もありませんが、陸路との組み合わせはこのようなことになる可能性があるということを申し述べたかったのです。

二泊三日のクリスマス・クルーズが一泊ずつの切り売りがなされていたなど、想像だにしませんでした。通常の素晴らしい某船を期待していた私にとって、大勢の団体客を乗船させるなら事前にそのように知らせて欲しいと思いました。(それなら乗船しなかった)

誤解のないように申し添えますが、団体客が悪いというのではありません。このようなことも発生する可能性が潜んでいるといいたいのです。そして少なくとも添乗員にはキチンと船側として雰囲気を乱さないように教育すべきだと痛感しました。(添乗員が目立つのは乗船直後の限られた時間帯などに限定されますので)この事例はにっぽん丸ではありませんが、にっぽん丸でこのようなことが発生しないことを祈ります。