クルスタル・シンフォニー乗船記

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クルスタル・シンフォニー乗船記

クルスタル・シンフォニー 長崎・香港クルーズの写真集が出来ました。見てください。
http://inox-tabi.com/cruise/cryshy/index.html

世界最高峰のクルーズラインのひとつでダグラスワードのベルリッツの格付けでも高く評価されているだけあって、船の設備(ハード)も洗練されたサービス(ソフト)も超一流を感じさせるに十分でした。立派なハードとソフトが車の両輪としてしっかりと調和し、見事に機能していました。

詳細は船上実況中継総集編を見ていただければ、写真との対比で良く理解できると思います。
http://inox-m2.com/report/syh/7097.html

ハードについては基本的に飛鳥を想像して頂ければ良いと思いますが、内装は明るいトーンで統一されていました。かなり飛鳥とは感じが違います。(どちらが良いという意味ではなくて)

キャビンはステートルームもペントハウス・スイートと同程度の上質さで、違いは広さとそれにともなうバスルームやウオークイン・クローゼットなどの収納や次の間がついていることだけでした。ですからステートルームの居心地が良かったです。

午後のティータイムでは燕尾服に身をつつんだウエイターが恭しくサーブしてくれるのは誠に気持ちの良い物でせす。そしてモーツアルトティータイムでは、モーツアルトの服装で、一瞬、その時代に戻った気がするくらい素敵です。もちろんお菓子も、サンドイッチもスコーンも美味しいです。

アトリウム6階にはビストロがあります。他の船なら有料のプレミアム・コーヒが無料で提供されその種類も豊富です。果物やお菓子にパン類と共に楽しむことが出来ます。もちろんジュースやコーラに紅茶なども注文することは可能ですし、無料です。

また広々としたアトリウム一杯に「ガラ・ブッフェ」を展開し、芸術的な飾り付けの料理の数々を、30分間じっくりと写真撮影にあててくれます。そしてダイニングスタッフの紹介も終わっていよいよご馳走を頂きます。好きな物をお皿に盛ると、ウエイターがそのお皿を持ってくれて、ダイニングまで誘導してくれます。

またアメリカン・ブッフェも圧巻です。屋根付きプールサイドでのデッキ・ブッフェですが、飾り付けが何とも言えません。ウエイターたちもアメリカを表現する衣装です。特にデザートの飾り付けは逸品で、写真が下手な人でも素晴らしい写真が撮影できる配置にしてくれています。

わずか7ドルのチップで超一流の日本料理を「のぶ」で、イタリアンを「プレゴ」で味わうことも出来ます。またメイン・ダイニングでも入り口にウエイターがズラリと勢揃いで、うやうやしくテーブルに案内してくれます。

レストランマネージャーかメイトルデイか知りませんが、その人が、ダイニングやサブレストラン、ブッフェを絶えず巡回しており、あちこちで声をかけてくれます。それも誰にでも通じる言葉でなく、乗客に特有な一言、二言を加えるのには舌をまきます。

お酒の注文をとりに来る女性も実に良く覚えているのです。ある時、「うちの奥さんが厳しくて、ビールを一日一本」と喋ったら、ある日、昼にビールを注文し、夜になると、彼女がわざわざやってきて「今日は昼ビールを飲んだから無しですよね」と言いに来ます。「今日は最後の晩餐だから特別」とビールを注文すると「奥様それで宜しいのですか」と笑いながら聞いたりして会話が楽しく続きます。

ビールの銘柄も良く覚えているのです。これが長い航海なら不思議ではありませんが、わずか5回でうち2回は「のぶ」に行って会ってないから驚きなのです。

このようにクルーは実に洗練された素晴らしい対応をしてくれます。

食事も実に上質です。普通外国船では、朝食と昼食はブッフェで取ることが多いのですが、それはメインダイニングではやたらと時間がかかるのと、大きなテーブルに順番につめこまれるのが嫌だからです。でもシンフォニーは、それほど待つこともなく、また好きな座席を選択できます。また何よりとても上質な朝食に惹かれました。

とにかくこのような洗練されたサービスに私は初めて出会うことができました。何だかクリスタルの「まわし者」のようなレポートになりましたが、写真を見ていただければ、ご理解いただけると思います。

乗船印象記に船上実況中継をまとめたページは次の通りです。
http://inox-m2.com/report/syh/