MSCメロディ 海賊と銃撃戦

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MSCメロディ 海賊と銃撃戦

世界一周中の「びいなす」は無事危険地帯を通過したようでよかったです。一方MSCメロディ(3万5千トン、乗客定員1,062人)が4月26日に海賊の襲撃を受けました。乗客1000人と乗組員500人は無事でした。

6人の海賊がスピードボートで近づき、自動小銃を発砲し、梯子をかけて船に上船しようとしましたが、失敗しました。船にはイスラエルの警備員が乗船しており、ピストルを発砲することにより、海賊の乗船を阻止した模様です。

その間、乗客はデッキや甲板に出ることが禁止され、キャビンの中に閉じこもるように指令を受けました。

一般の商船、ましてクルーズシップに武器を携行した警備員が乗船していることは異例のことです。そして軍艦や沿岸警備隊(日本の海上保安庁)以外の民間の船と海賊との銃撃戦は始めてのことでした。船の側では「イスラエルの警備会社が最も訓練を積んでいて安心である。」と言っています。

銃撃戦は5分間続き、乗組員は海賊が梯子を登るのに対して放水で対応したそうです。

船の海賊対策は「秘中の秘」とされていましたが、武器を携行した警備員が乗船していたことは今後論議を呼びそうです。同時にこの地域がとても恐ろしい海域であることを改めて認識しました。