チリ大地震とクルーズ

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チリ大地震とクルーズ

巨大地震のあったチリですが、震源地に近い大都市、サンチャゴと最寄の海岸線にあるのがバルパライソです。バルパライソは南米におけるクルーズの発着地点として重要な位置を占めています。

多くの乗客は空路サンチャゴに来て、そこから200キロほど離れたバルパライソで船に乗るのです。特に南米クルーズとしてはブエノス・アイレス−バルパライソが有名ですし、ロスからバルパライソの航路もあります。

前置きが長くなりましたが、日本人になじみの薄いチリの位置関係を知ってもらおうと書きました。

さて今回の巨大地震ですが、クルーズへの影響があまり良くわかりません。唯一スタープリンセスが影響を受けています。船や港に損傷は無いようですが、問題はサンチャゴ空港が部分開通で、乗客が集まらないようです。

そこでスタープリンセスでは出航を火曜日から木曜日まで延期して、乗客の到着を待っているようです。その一方で、下船客でサンチャゴ空港から戻ることが出来ない人のために、有料で「船上ホテル」を提供しているようです。もちろん船は津波を恐れてか、沖合いに停泊しており、自由に乗船、下船は出来ません。

阪神淡路の300倍ものエルギーであったといわれるこの地震で、比較的インフラの損傷が軽微だったのは、チリでは非常に厳しい耐震設計を義務つけられているからです。

でもさすが「アニータ」の国チリだけあって、略奪が繰り返されるなど民意は低いですから、南米では比較的治安が良いとされている、チリでも非常時での行動は慎重の上にも慎重でなければなりません。