イージー・クルーズがアメリカ進出。日本船にはもっと多様性を!!

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メールマガジン003号   2005/11/07日発行(月・水・金発行)
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□□イージー・クルーズがアメリカ進出。日本船にはもっと多様性を!!□□

地中海クルーズで人気を博しているイージー・クルーズが今年の12月からい
よいよカリブ海に進出します。最初のクルーズの予約率が86%という人気で
す。一人一晩あたり15ドル(1700円程度)の安さが支持されたのでしょ
うか?

予約した乗客の50%はアメリカ人、30%がイギリス国籍だと言います。
また乗客の平均年齢も30代半ばで、通常のクルーズより20才程度平均年齢
が低いのも、イージー・クルーズの地中海における実績と同じです。

雑誌クルーズ11月号にイージー・クルーズの内容が紹介されていますが、
ホテルに例えれば素泊まりの簡素なビジネスホテルであり、フルに食事を船内
でして、部屋の掃除などを依頼すると、通常クルーズ並か、それよりも高くな
ると報告されています。寄港地で存分に楽しみ、「船は移動と寝るためにのみ
ある」と割り切った考え方です。

イージー・クルーズが若者の間で人気があるのはその手軽さと気楽さでしょう
か?クルーズは一般的に昼間の停泊が多いのですが、イージー・クルーズの
スケジュールは午後と夜間の停泊がたっぷりとってありますので、陸上で存分
に楽しむことが出来ます。またどこで乗船しても、どこで下船しても自由で
最低2泊、最長14日まで利用出来ます。

正当派クルーズの「正装した晩餐会」「毎日同じメンバーとの夕食」などの堅
苦しさから「フリースタイル・クルージング」へと世界のクルーズ業界は大き
く変化しつつあります。そしてカーニバルやロイヤルカリビアンのように「船
はテーマパーク」として面白い趣向と気楽さを売り物に、若い層に食い込んで
いますが、それをもっと極端にしたのがイージー・クルーズです。

それに比較して日本の船は飛鳥、にっぽん丸、びいなす、の三隻しかなく、し
かもどの船をとってみても大差がありません。一泊5万円近い価格と、「暇と
お金のあるお年寄り」に照準をあわせた趣向では選択肢が極端に少なく、若い
人や仕事を持った人は敬遠することになってしまいます。クルーズ業界として
工夫が必要ですね。