NCL　１５万トンクラスに仲間入り

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メールマガジン0159号　　　2006/09/13日発行（月・水・金発行）
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□□ NCL　１５万トンクラスに仲間入り □□

このほどNCLが１５万トン、乗客数４２００人の船を２隻フランスのアーカヤー
ドに発注しました。NCLではより快適なフリースタイル・クルージングをヨーロ
ッパとカリブの人々に楽しんで貰いたいと言っています。

NCLは従来に比較して６０％乗客スペースを広くしていると発表していますが乗
客一人あたりのトン数はむしろ従来の船より１割がた少なくなっていますので、
良く理解出来ません。ただ海側のキャビンは全てバルコニーつきにするそうで
す。高級船のクイーン・メリー号は同じ１５万トンでも2,620人の乗客でNCLの
4,200人とはおおきな違いがあります。もっともお値段の差もたいしたものです
が。

NCLの船は今までパナマックスすなわちパナマ運河を通行出来るサイズでした。
今回の１５万トンになると当然パナマ運河は通ることが出来ません。真っ先に
大型化に突き進んだロイヤルカリビアンや日本人に人気のダイヤモンド／サフ
ァイヤ・プリンセスはパナマ運河を通航出来ないオーバパナマックスです。

パナマ運河を通行できるか出来ないかで船隊の運用の自由度に大きな差が出て
きます。NCLとして初めての経験で今後ともオーバパナマックスで行くかどうか
の経営判断を問う重要な決定だと思います。

外国船はドンドン大型化に突き進んでいます。大型化になればなるほど経済性
は増し、その上、大勢の人間を一カ所に収容できうるわけもありませんので、
ラウンジやバーは多数準備しなければなりません。多くのバーやラウンジ、レ
ストランを同じにするのも芸のない話ですので、必然的に多種多様の楽しい憩
いの場を設定します。

また船が大型化とすればプールやサンデッキもスケールが大きく、楽しくなり
ます。ですから乗客には多様な選択肢を提供できます。ただ上下船、特に乗船
には時間がかかりウンザリしますが、日本人には「大型化信仰」があり、値段
の高いＱＭ２には手が出なくとも、ロイヤルカリビアンのボイジャーやらフリ
ーダムには根強い人気があります。

また日本生まれのダイヤモンド・サファイヤプリンセスは日本ではまさに一人
勝ちとも言える存在です。これからも外国船はますます大型化を進めることで
しょう。

人気のフリーダム・オブ・ザ・シーズのツアー
http://www.pts-cruise.jp/tour/freedom_of_the_seas/w_carib2/?afs=INOUE

今意外な人気がボイジャー・オブ・ザ・シーズの地中海クルーズです。
http://www.pts-cruise.jp/tour/voyager_of_the_seas/medi/?afs=INOUE
シーズンの終わりの１０／２０と１１／３に予約が集中しています。ハイシー
ズンと比較して２８万円からと値段が手頃だからでしょうか。理解に苦しみま
す。

ひるがえって日本の船は飛鳥？になってやっと本格的なクルーズ船となり人気
絶頂です。びいなす、にっぽん丸はくつろぎの場所があまりに貧弱です。また
船としても世界では三流です。シルバーシーなど小型船は贅沢で良いサービス
だと世界的には高い評価を得ています。びいなす、にっぽん丸もこれだけ飛鳥
!)に差をつけられているわけですから、何か工夫が必要だと思います。値下げ
だはなくて内装の高級化と素晴らしいサービスで対抗して欲しいものです。


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【ホームページ】　http://inox-tabi.com/cruise/cruisetop.htm
【ご意見】　　　　fuji@inox-tabi.com
【交流広場】　　　http://inox-tabi.net/fj/

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