ぱしふぃっく・びいなすのゆったり船旅 その1

豪華客船の旅、クルーズファンのためのメルマガ
申し込みは
http://www.melma.com/backnumber_143773/

術後の静養をかねて、ぱしふぃっく・びいなすの壱岐・長崎・牛深5日間のクルーズに参加しました。

最近は外国船に乗り慣れているため「設備やショウが決定的に貧弱な日本船では失望するのでは?」とのひそかな偏見を持って乗船しましたが、見事に裏切られました。とても楽しく、満足で、癒されるのです。

問題は「なぜそうなのか」を明確に説明出来ないことです。クルーズの三大要素と常々私が言っている「設備の豪華さと選択の多様性」「サービスとエンターテイメント」「乗客の織りなす雰囲気」のうち、「乗客の織りなす雰囲気」と「日本船ならではの、日本の乗客に会わせたクルーの対応」が、これほど癒されて、満足した原因でしょうか。

今回は乗船時こそ荒天で先が危ぶまれましたが、壱岐・長崎・牛深と絶好の好天に恵まれて、素晴らしい景色を満喫出来たことと、海のオゾンを胸一杯吸い込んだことが満足の原因だったのでしょうか。とにかく大いなる満足感で帰ってきたのですがそ理由が説明できないのです。

さて前置きはここまでで、びいなすで得た情報を説明しましょう。

食事に不満しかし今回限定
びいなすはにっぽん丸に比肩するくらい食事は美味しいのですが、時に「あたりはずれ」があります。今回最初の日の夕食は洋食で気合いの入った見た目に麗しいメニューでした。ところがひときわ見た目に美味しそうな一品にたいして同席6人の全てが食べ残したのです。それ以外にも初日、二日と全て「はずれ」で日頃のびいなすと違うのです。

そこで私は藤原雄一郎の名刺を渡し「あたりはずれのびいなす」だけれど今回はひどい!と何回も日本人の担当に言いました。あまりひつこいのに音をあげたのか「実はこんなこと申しあげられないのですが、正規のシェフが休暇で不在です。代理の人間があたっていますが、日々改善努力中ですので、今暫くご辛抱ください」とのことでした。

事実中日をすぎて改善が見られました。材料はすでに決められているのに、味付けでこんなにも違うものかと、驚きました。下船の頃には皆さん「ぱしびの食事に満足」と言っていましが、結局味付けは最後まで完璧ではありませんでした。正規のシェフがいなくとも味にたいするこだわりを持って欲しいものです。

ショウには一流を
正確には4晩過ごしたわけですが、ショウは口笛奏者が一晩、ソプラノ歌手が二晩つとめました。口笛奏者は世界第二位の実績を誇る本物で、感動しました。またソプラノ歌手はそれほど一流ではありませんが、最初の演奏では気合いが入っていて、これまた満足でしたが、二度目の登場では、リラックスしたせいか、外国船でメインは張れない実力だなと実感しました。

ご存じのかたも多いと思いますが飛鳥のタミーさんは飛鳥では堂々とメインを張ることが出来る実力者です。しかしクルスタル・ハーモニに出世してショウに出たのですが、やはりメインを張るには実力不足でした。(船も心得ていて日本人向けのサービスに登場させました)

何よりも良かったのは口笛奏者もソプラノ歌手も選曲です。誰もが知ってる親しみやすい曲に私を含め、乗客に楽しいひとときを提供してくれました。以前のびいなすにあったように三流のポップス歌手はゴメン被りたいものです。費用にかぎりがありますので、ニッチな分野で世界の一流をショウに登場させる今回の試みは「あたり」でした。

船長の人気
今回は人気の由良船長でした。由良船長の接客は日本船でピカイチです。この船長ありて、びいなすの心地良さがあるのでしょうか?食事の時のフィリピン人ウエイターの接客も外国船のような妙ななれなれしさもなく、それでいて人なつこく、心地よさの原因を作っているのかもわかりません。

日本船クルーズの利用者は二泊三日までが80%です。今回のような4泊となると、リピータも多く客層がことなります。従ってクルーとの知り合い度合いも高く、クルーとの楽しい掛け合いがさらにクルーズの魅力を増しているのでしょうか?

書きたいことはまだまだあります。次回をご期待ください。