最高級クルーズの世界 シーボーンまで新造船

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世界の最高峰に位置するクルーズ会社は、シルバーシー、リージェント・セブン・シーズ、シーボーン、クリスタルです。それにクイーンメリーなどを保有するキュナードでしょうか。これらの船にはセレブな人々が乗船し、一泊500ドル〜600ドルもする、いわゆる「一声100万円以上」の本当のクルーズです。このようなクルーズを利用するのは全世界のクルーズ人口1000万人のうち10%程度の限られた世界です。

多くの人に「クルーズでは安い部屋を選ぶと地獄」との根強い誤解があります。これは有名なタイタニックの世界を引きずっているからです。タイタニックの世界は豪華客船より航空機に引き継がれました。エコノミーとファースト、ビジネスの差はまさにタイタニックの世界です。エコノミーは安いが昨今のアメリカの航空機では地獄です。

クルーズではキュナードを除いて部屋の如何にかかわらず、一歩部屋を出れば平等の世界です。その意味で最高峰のクルーズは船全体がファーストクラスと理解して下さい。

現在新造船の建造が大ブームで造船所は大忙しです。しかしこれら新造船はいわゆる大衆船で、規模の大きさで運行コストを下げると同時に、楽しみの多様性を追求する10万トンを超す、大型船の分野です。

セレブな高級船ではキュナードがクイーンメリー2や2007年暮れに就航するビクトリアがありますが、高級船にかかわらず、15万トンと大型です。これらの船は部屋によって使用するレストランが決まっていて、タイタニックのような階級制が残されている数少ない船です。

ですから個人的にはキュナードをシルバーシーなどの最高級船の仲間に入れておりません。高級船はせいぜい5万トンどまりでないときめ細かいサービスは出来ないと思っています。このような世界では、大衆船のように需要が伸びないで、新造船の建造は無いと思っていました。

ところがシーボーンがこのほど新造船の契約を完了したと発表したので驚いています。シーボーンは現在1万トンの船を三隻保有しています。このような小さな船でどのようにして世界最高峰の評価を得ているのか、一度乗船したいと思っていますが高くて手がでません。船の内容は次のURLを見て下さい。
http://www.seabourn.com/ourships/default.asp?main=OurShips&sec=plans

一見何の変哲もない船のように見えます。恐らくサービスの質が欧米のセレブな人たちを唸らすのでしょう。日本人の感覚とは少し違うようです。

前置きが長くなりましたが、シーボーンは現在三隻保有しているにもかかわらず2隻の新造船を発注しました。、2009年と2010年の春の就航予定です。今度は3万2千トンです。一隻あたり2億5千万ドル(300億円)ですから、さぞかし贅をつくした内装になることでしょう。高嶺の花ではありますが、乗って見たいものです。