ホーランドアメリカ 乗客が乗船できず

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ホーランドアメリカ 乗客が乗船できず

ホーランドアメリカのマースダムはアメリカ・ジョージア州のサヴァナから133名の乗客を乗船させる予定でした。ところがサヴァナの港湾当局では乗船に必要なセキュリティ・チェックが出来ないとの理由で乗客は港に取り残される結果となりました。

ホーランド・アメリカは3〜4週間前から再三にわたって港湾当局に保安チェック機械をそなえるように要請してきたと話しています。一方港湾当局は船は単に燃料補給のために寄港し、乗客の乗船も下船もないと聞いていたとの反応です。この港は貨物船のターミナルであり、クルーズ船のターミナルではないから明らかにホーランド・アメリカの責任で乗客が取り残されたのであると主張しています。

結局乗客は140キロも離れたチャールストンから乗船することになり、100ドルのオンボードクレジットを受けとりましたが、ひどい目にに合いました。一方で1000人のすでに乗船している乗客は下船を許され、交通機関であるトロリーは大混雑したそうです。一時下船の乗客もセキュリティ・チェックの対象のはずですから、これもおかしなことだと思います。

サヴァナの観光に携わる当局はこのような港湾当局の態度では今後のクルーズ・シップの寄港は期待できないと遺憾の意を表明しています。まさにその通りだと思います。アメリカもまた日本と同じく縦割り行政なのでしょうか。日本の場合はクルーズ船の誘致を港湾当局が行っている例が多いですから、このようなことは起こらないと思いますが、果たしてそうでしょうか?

しかし私はホーランド・アメリカもサヴァナの港湾当局もきわめていいかげんだと思います。このようなことが実際に発生したことは驚きです。はじめての寄港地にはこのようなリスクが潜んでいることを実感しました。珍しい話なので紹介しました。

藤原雄一郎のクルーズワールド
http://inox-tabi.com/cruise/cruisetop.htm