英国のクルーズ人口急増

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英国のクルーズ人口急増

日本のクルーズ人口の伸び悩み(クルーズ人口15万人)とは裏腹に、世界第二位のクルーズ人口を誇る英国のクルーズ業界は活況を呈しているようです。英国のクルーズ人口は2005年度107万人だったのが2006年には120万人と12%増加しています。この十年で英国のクルーズ人口は倍増しました。羨ましいですね。

とくに長いクルーズが前年比19%と大幅に伸びています。クルーズを愛好する理由のトップは何と言っても食事の豪華さです。(35%)ついで行程が27%になっています。さらに設備の豪華さやお値段やショウも大切な要素だとアンケートは答えています。

私が常々強調するクルーズの三大要素(設備の豪華さ、食事やショウなどサービス、乗客の織り成す雰囲気)のうち乗客の織り成す雰囲気がありません。恐らく英国では多様な選択肢があり、それぞれお気に入りの船を選ぶから、乗客の織り成す雰囲気を、ことさらに取り上げることもないのでしょうか。

英国の旅行人口はピークで2060万人であったものが2006年には1900万人と減少しています。その中でクルーズは120万人を占め、しかも年々伸びています。日本の場合は国内旅行1億数千万人、海外旅行1700万人に比較してクルーズはわずか15万人ですから大きな違いです。

また英国の港から乗船するのは45万人で、これはカーニバルやロイヤルカリビアン、MSC、プリンセスやNCLなどの外国船が英国拠点としていることもあります。一方フライ&クルーズで外国に出かけてクルーズに乗船する英国人は75万人にのぼります。日本の場合は日本での乗船10万人、フライ&クルーズは5万人です。

そして人気の一位は地中海で38%第二位がカリブ海で17%を占めます。クイーンエリザベスの母国英国であるにもかかわらず、超豪華船を選ぶ人はわずかに2万人で意外に英国人は質素なことがわかります。またクルーズの平均単価は1,314ポンド、日本円に換算すると30万円ほどになります。

クルーズ人口1000万人のアメリカは別として、世界第二位の英国ですら10年前にはクルーズ人口60万人程度だったのですから、日本もそれほど差がありませんでした。(スタークルーズが日本にいた頃は22万人でした)やはり英国と同じく外国船が日本発着とならなければ競争もないし、クルーズ人口は増えませんね。

藤原雄一郎のクルーズワールド
http://inox-tabi.com/cruise/cruisetop.htm