セレナーデ・オブ・ザ・シーズで病人発生 船会社も大変

セレナーデ・オブ・ザ・シーズで病人発生 船会社も大変

サンディエゴからの15日間のハワイクルーズで問題は発生しました。クルーズもほぼ終わりを告げ、ホノルルを出航し帰途についていた時に、船内で病人が発生しました。詳細は不明ですが心臓にかかわる緊急事態であったようです。この時点で船はホノルルから130キロ離れた地点を航行中でした。

沿岸警備隊の守備範囲を超えた海域でしたので、救助を求めることが出来ません。そこで、セレナーデ・オブ・ザ・シーズはホノルルに引き返し、沿岸警備隊のヘリコプタの届く範囲で、病人をヘリコプターで搬送しました。おかげでセレナーデ・オブ・ザ・シーズは帰港が6時間遅れました。船は早速帰りの航空券の手配にかかりましたが、個人で航空券を手配した人はその対象外となりました。(クルーズと航空券を船側がセットした乗客優先です)

このため乗客の間で苦情が出ていましたが、船側としては、電話やインターネットの利用を無料にし、航空券関係で追加値段が発生した場合、一人あたり100ドルを限度として補償することを決定しました。病人救助という人道的対策にみかかわらず、船側にこのような金銭的負担がかかる結果となりました。ロイヤルカリビアンは良心的だと思います。

幸いハワイの病院に搬送された病人は落ち着いた状況にあるとのことです。

病人発生のような場合だけでなく、天候によって帰港が遅れることは良くあります。特にハリケーン・シーズンのカリブ海の場合は、予定の発着港に帰ることが出来なくて、全く違った港に帰港することも珍しいことではありません。この場合日本からの乗客は自分たちでこのような危機対応をしなければなりません。個人手配の場合はもちろん自己責任で、全て自分で対応しなければなりませんが、ツアーの場合は旅行社と添乗員の力量で大きな差が出てきます。

何度も同じことを書いていますが、英語が不自由でツアーを選択する場合はくれぐれもお値段で選択しないことをお勧めします。クルーズの経験の深い、信頼できる旅行社を選択することです。