韓国でフェリー・クルーズ

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韓国でフェリー・クルーズ

日本で国内旅行は年間3億人、海外旅行は1700万人の規模であり、旅行業全体での取扱量は年間7兆円にものぼる大きな金額です。また旅行社も全国で一万社も存在しています。ところがクルーズに関しては年間17万人程度というお寒い状態です。

この大きな原因は「日本ではクルーズの実態が知られていない」ことにあると思います。ですから旅行社の店頭で忙しく働く社員にとって「クルーズは一番手数がかかり、出来れば売りたくない」心境になってしまいます。もし「クルーズがこのように手軽で楽しく、決して高価なものではない」ということが知れ渡れば、クルーズを楽しむ人々は飛躍的に多くなると思うのです。だからこそ「藤原雄一郎のクルーズワールド」ではクルーズの楽しさを広めるために懸命の努力をしています。

しかし仮にクルーズ人口が増えても、現在の三隻体制ではさばききれません。そこへ海事プレスの「ウエブクルーズ」で韓国が日本のフェリーを借りて釜山を起点に三泊四日のクルーズを開始するとのニュースが流れました。

「韓国のパンスターラインが、定期的なクルーズ事業に進出する。東日本フェリーが青函航路に投入していたカーフェリー“ほるす”(7192総トン)を裸用船(ベアボート・ハイヤーパーチェス=BBHP)し、釜山を起点にした3泊4日のクルーズを開始するもの。」とあります。

また「アイテナリーは、毎週水曜日に釜山を発ち、忠武、麗水、莞島、済洲など釜山より西側の景勝地を訪ねる3泊のクルーズを実施、土曜日には釜山に戻る。また土曜日の夜には、釜山港でのワンナイトクルーズに投入する予定。」ともあります。なかなか良いアイデアではありませんか。しかもクルーズフェリーにふさわしいように改造すると言うのです。

考えれば色々アイデアは浮かんでくるものです。商船三井などは子会社ににっぽん丸やふじ丸に加え、多くのフェリー会社を持っています。またびなすの親会社は日本でも屈指のフェリー会社です。もっと総合力を発揮して、親会社・子会社の垣根を取り払って考えれば、とても良いアイデアが浮かんでくるのではないかと思うのですか。一方旅行社についても、豪華寝台特急とフェリーを組みあわせたツアーなど、次第にツアーに多様性が出てきています。

陸上ツアー、クルーズ、フェリー、寝台特急など道具立ては豊富になってきていますので、これらの枠を取り払って、より楽しい旅を提供する機運が高まってきているのは良いことです。顧客目線に立って、より楽しい旅をドンドン提供して欲しいものです。

藤原雄一郎のクルーズワールド
http://inox-tabi.com/cruise/cruisetop.htm