日本のクルーズ市場は眠れる巨人

豪華客船の旅、クルーズファンのためのメルマガ
申し込みは
http://www.melma.com/backnumber_143773/

日本のクルーズ市場は眠れる巨人

国交省主催の「第三回ジャパン・クルーズ・シンポジウム」に参加しました。雑誌クルーズの海事プレス社若勢専務も司会で登場されました。その若勢専務が「関西シンポでショックだったのは、日本が本来実現すべきであり、希求してきた「日本の港を起点としたクルーズ」が、一顧だにされずに、逆に新参の上海、釜山がホームポートという格好で実現している点。 日本の客船誘致の手法、取り組みの仕方、主体をどのように考えるか、深刻に反省しなければいけないと思います。」と感想を述べています。

当日ロイヤルカリビアンの副社長ラムさんが「日本の国内旅行は年間3億人、海外旅行も1700万人なのに、クルーズはわずか年間17万人。しかもロイヤルカリビアンのような外国船の利用者は年間4万人にすぎない。日本のクルーズ市場はまさにSleeping Giantだ」と叫んでいたのが印象的でした。

その後、ラムさんとお話する機会を得ましたので、「中国市場で成功すれば、日本市場など興味をなくすでしょうね」と誘いかけると「とんでもない。これだけの旅行大国は世界にそんなには存在しない。また日本のマーケットでは高級な商品を購入する良質な顧客がたくさん存在する。現在はクルーズに対して眠っているだけだ。全部が目を覚まさないでも良い。少しばかり目をさませばクルーズ人口はすぐに100万を超える」との頼もしい返事が返ってきました。

そこで私は「その理由は日本の人がクルーズを知らないことが第一。また旅行社の店頭に立つ社員もクルーズを知らない。だからクルーズを売りたがらない。アメリカでクルーズブームの発火点になったクルーズ船を舞台にしたラブストーリ「ラブボート」のようなテレビ番組が必要だ。」と説明しました。そしてそのためにこそ「藤原雄一郎のクルーズワールド」はクルーズの楽しさを日本の皆さんに伝えようと必死になっている。とチャッカリ我がサイトをPRしました。

ラムさんは「日本の市場にはとても期待している」とも言っていました。次回ロイヤルカリビアンが日本に進出してきた時に、かつてスタークルーズが撤退したようなことを二度とさせないためにも「藤原雄一郎のクルーズワールド」は頑張らないといけないと、思いを新たにした次第です。ともあれ刺激になったシンポジウムでした。

藤原雄一郎のクルーズワールド
http://inox-tabi.com/cruise/cruisetop.htm