来年のにっぽん丸

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来年のにっぽん丸

今年は恐らく始めてだと思うのですが、三隻同時世界一周が挙行されます。はたして三隻が埋まるくらいのクルーズ人口が日本にあるのか、注目しています。来年は飛鳥にびいなすが世界一周を行いますが、にっぽん丸は行わないことが決定していました。ですから来年は日本がカラにならず、寂しい思いをしないですむと期待していました。

ところが、ところがです・・・
このほどにっぽん丸が世界一周と同時期に「南米と南洋の楽園クルーズ」を行うというのです。68日間で値段も198万円からと、200万円を少し切る値段で飛鳥、びいなすに挑戦です。しかも憧れのタヒチをはじめとする南太平洋のリゾート、イースター島ガラパゴス諸島のような絶海の孤島、インカの遺跡など9カ所の世界遺産をはじめとする知的好奇心を満たす中南米など9カ国14寄港地を訪れるのです。

これ自体は素晴らしい企画で思わず参加したいと思うくらいです。しかしどうして三隻が同じ時期に日本をカラにするのでしょう。にっぽん丸は良い乗客にめぐまれていますから、この企画はヒットする予感がします。しかしリピータの多いにっぽん丸も、かなり年配の常連さんがクルーズに行けないくらいの年齢になったらどうするのでしょうか?

今のうちに新規顧客を開拓すべきだと思うのです。にっぽん丸は素晴らしい常連客に恵まれているせいで「気取った乗客のにっぽん丸」「お高くかまえる乗客のにっぽん丸」などと全く根拠のない誤解が広まり、飛鳥、びいなすに比較して初心者にとって敷居の高い船になっています。ですから飛鳥、びいなすが日本をカラにしている間こそ絶好のチャンスで、新規顧客を開拓しなければならないと私は思っています。

だのに、飛鳥、びいなすに歩調を合わせて日本をカラにするなんて、一体何を考えているのかと思います。誠に残念です。飛鳥、びいなすもこのように「ショートのお客さんは不要」といわんばかりの態度はそのうち手ひどいしっぺ返しを受けると思います。

■にっぽん丸で航く 南米と南洋の楽園クルーズ
【Aコース】2009年4月3日(金)〜6月9日(火) 横浜/横浜 68日間
【Bコース】2009年4月4日(土)〜6月10日(水) 神戸/神戸 68日間
【旅行代金】A・Bコースとも、1,980,000円〜7,800,000円(2名1室の場合の大人1名分代金)
【航路】横浜/神戸/グアム(アメリカ)/マジュロ(マーシャル諸島)/アピア(サモア独立国)/ボラボラ(タヒチフランス領ポリネシア)/パペーテ(タヒチフランス領ポリネシア)/イースター島(チリ)/バルパライソ(チリ)/カヤオ(ペルー)/グアヤキル(エクアドル)/プンタレナス(コスタリカ)/アカプルコ(メキシコ)/カボサンルーカス(メキシコ)/ヒロ(ハワイ島アメリカ)/ホノルル(オアフ島アメリカ)/横浜/神戸

藤原雄一郎のクルーズワールド
http://inox-tabi.com/cruise/cruisetop.htm