外国船と添乗員

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外国船と添乗員

先日のラプソディ「ベトナム・三亜クルーズ」では、船側の不手際もあり、下船時に相当旅行に慣れた人でも面食らう場面がありました。その時にはクラブ・ツーリズムの団体50名も乗船していましたが、何事もなく整然と下船していました。

外国船の場合、マイレージなどと組み合わせ個人でクルーズを手配することも旅行の楽しみのひとつです。でも少なくとも英語で交渉できる程度の語学力がなくてはクルーズを楽しむことは出来ません。このような印象が一人歩きして「言葉がだめだから、日本の船でしかクルーズを楽しまない」という人も大勢います。でも外国船は日本の船とことなり、多様性に富み、しかも設備や、ショウなども本格的で楽しい世界です。このような貴重な機会を自ら閉ざしてしまうのももったいないと思います。

添乗員がよければ、語学が一切だめでもとても楽しいクルーズを体験できます。でも大切なことは「添乗員がよければ」との但し書きがつきます。陸上旅行の場合は移動の際に添乗員が活躍してくれれば、名所旧跡はあまり言葉を必要としませんから、添乗員の役割も限定され、また添乗員の質もピンからキリまでで、それが許されるのが陸上旅行です。なぜならお客側が「陸上旅行とはどのようなものか」という予備知識があるからです。

クルーズの場合は乗船・下船やまさかの時の対応に添乗員の質が問われることはもちろんですが、それに加えて「クルーズの楽しみ方」が添乗員の質で大いに違ってきます。「クルーズの楽しみ方」を乗客に伝え切れない添乗員ではせっかくのクルーズが台無しです。ですからこの大切なことを十分認識し、良い添乗員をそろえている旅行社を選ぶことがとても大切です。

そのためには「クルーズ専門の旅行社」を選ぶことです。でも「クルーズ専門の旅行社」の中には大手の子会社でありながら、陸の旅行の思想を持ち込んでいる旅行社もあります。そのような場合はかなり問題である事例も現実に見聞きしました。そうは言ってもどの旅行社の添乗員が良いかわかりません。まず値段の安さでツアーを選ばないことです。そして実際に参加して「良い添乗員だな」と思ったらその旅行社にすることです。添乗員と親しくなり「この次あなたが参加するクルーズがあれば教えてくださいな」と言って連絡できるような状況にしておくことも大切です。旅行社にとって良い添乗員は「お客様を連れてくる添乗員」なのですから。

良い添乗員に出会うことが出来れば外国船のクルーズは格段に楽しいものとなります。でも難しいのはクルーズの場合「そのツアーが実現できない」専門用語で言うと「催行できない」ことが多いのです。これはまだまだクルーズ人口が少ないのが原因です。でも是非外国船によるクルーズには挑戦して頂きたいと思います。やみつきになること請け合います。

藤原雄一郎のクルーズワールド
http://inox-tabi.com/cruise/cruisetop.htm