MSC あくなき拡大意欲

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MSC あくなき拡大意欲

2001年にはわずか3隻であったMSCが現時点で9隻、そして12月にはファンタジアが就航で10隻。そして2009年にスプレンディア、2010年にマグニフィカで12隻。それにもかかわらず今回アーカーヤードにもう2隻発注を決定しました。合計で14隻になります。なんと言う凄まじいまでの拡張でしょうか。それだけ地中海に需要が旺盛だということでしょうか?

おりあたかもアメリカを中心に世界中にサブプライム問題が吹き荒れています。アメリカのクルーズ愛好家の中心は年収4万ドル(440万円)クラスですからサブプライムで苦しんでいる層ではありません。でも早晩プライム層にも問題が波及することは確実です。

日本のようにクルーズが「景気の影響を受けない年配の富裕層」で構成されているとは思えませんので、クルーズにもきっと影響が出てくるのではないかと思っています。特に競争が激甚なカリブ海には必ず影響が出ると期待しているのです。またサブプライムの影響はヨーロッパにもジワジワとしのびよってきているとも言います。地中海がカリブ海と同じく過当競争に入って値段が下がらないかと、とても期待しているのですが・・・

そして世界的に余った船が、伸張著しいアジア市場に配船されないかとも思っています。ですから今後の世界経済の動向には注目しています。今のところRCIの決算は増収・減益との発表がありました。増収はクルーズ人口が増加していることを示します。減益は燃料高騰のためだとRCI自身が発表しています。

サブプライムと燃料高騰といった経済問題とクルーズ人口の相関関係に目がはなせないと私は思っています。