英国クルーズ人口続伸

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英国クルーズ人口続伸

昨年は100年に一度といわれる金融危機と経済危機にみまわれました。そのような状況にもかかわらず、このほど発表された英国での昨年度クルーズに関する統計によりますと、遂に英国のクルーズ人口は150万人となり、前年度を11%も上回ったそうです。これはとても明るいニュースです。

また増加率も凄いです。2005年度に100万人を突破したのが、3年で150万人に到達です。英国の人口は6000万人で、旅行者人口も2000万人程度です。一方日本は国内旅行3億人、海外旅行1700万人の旅行大国です。

クルーズ人口が増加するとどうなるか?英国のサウザンプトンやドーバ発のクルーズが前年比23%も増加しているのです。2010年には従来のクルーズに加えて、アザマラ、クイーンエリザベス、セレブリティ・エクリプスに加えてインデペンデンス・オブ・ザ・シーズが英国発となります。アザマラ以外は新しい船ですね。素晴らしいではないですか。

何と言っても英国発地中海クルーズが人気ですが、それ以外にも北欧クルーズが人気です。地理的にも英国は有利ですね。それからクルーズの泊数も9.7から10.4と長くなっています。ところがお値段は据え置きか安くなっているのです。また乗客の平均年齢は54歳とのことでした。何だか良いことづくめです。好循環とでも言うのでしょうか。

日本のクルーズ人口が、現在の17万人からせめて50万人になれば、日本を見捨てている外国クルーズも日本に興味を示すでしょう。

もともとカリブ海から始まったクルーズが、例えば地中海に広がってゆく課程は「新造船、最新鋭船はカリブ海」そしてそこで「余った古い船を地中海に!」というような課程を経て、人気が高まってくると新造船を投入するまでに成長します。

現在アジア市場がそうです。世界で新造船が続々と建設され、古くなった船がアジアに投入されています。それが日本を中心にクルーズ人口が増加すれば、最新鋭船が投入されることも夢ではなくなります。旅行大国日本のほんの少しがクルーズに移行するだけでクルーズ人口が50万人になるのはとてもたやすいことです。

旅行社も「年配の富裕層」に支配された日本の船に目を向けるのではなく、まずはアジアでの外国船に若い人たちが乗船させることが先決だと思います。新しい発想を持った旅行社があらわれて欲しいですね。業界の構造改革が必要でしょうか。