オーストラリアでの新型インフルエンザ

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オーストラリアでの新型インフルエンザ

日本での新型インフルエンザ狂想曲もいささか「過剰反応」と反省の面が出てきていますが、これがクルーズの中で発生したとなるとまた大騒ぎになるかも知れませんね。

つい最近アラスカクルーズより帰国された我がサイトの読者からの報告によれば、船内至るところに消毒液のスタンドがあり私が二度経験したノロウイルス対策と同じ感じのようでした。ただ違うのはノロに感染した人はキャビンより出ることを禁止されましたが、読者からの情報では「風邪の疑い」だけでも、疑いが晴れるまでは、メディカルセンター隣室に隔離されキャビンにすら戻ることを禁止されたそうです。

さてクルーズではカーニバルなどで感染者が発見されましたが、その対応の詳細は伝わってきません。ところがこのほどオーストラリアでの新型インフル事例は結構情報が飛び交っています。

まずドーンプリンセスでは、「2名の乗客がA型インフルで、4名の乗客が感染していない(結果としては感染者はいなかった)」と判明するまで、2000人にも及ぶ乗客は誰一人としてシドニーでの下船を許されませんでした。その結果下船が大幅に遅れたのです。

結局最初の乗客が下船したのは午後9時となり、港で待っていた次のクルーズの乗客が乗船したのは夜の10時(出港予定は午後4時)でした。もちろん下船後、当日の飛行機で帰国する予定の乗客は飛行機に間に合いませんでした。

次はP&O社のパシフイック・ドーンです。2名の子供が新型インフルの疑いがあり、船内で隔離され、タミフルの投与を受けました。他に100名以上の乗客やクルーがインフルエンザの症状を示しました。5月25日にシドニーに帰港し、二人は新型インフルエンザであることが確認されました。

オーストラリアの保健当局は2000人の乗客全てに対して一週間の自宅待機を要求しましたが、下船自体はスムースに行われたようです。そしてパシフイック・ドーンは新型インフルの疑いのあるクルーを下船させて、次の航海に出発しました。

飛行機で帰国する乗客がどのような規制を受けたのかは報告されていませんので、わかりませんが、これでは「野放し」ですね。

新型インフルエンザの正体も次第に明らかになり、一時のように感染していなくても7日間隔離されるようなこともこれからは起こらないでしょう。でもクルーズの場合、乗客が多く、ドーンプリンセスのような混乱も予想されます。

ここは前泊に加えて、当分は後泊も必要ではないかと思いました。今後クルーズでの新型インフル対応のニュースも出てくると思いますので、注意してフォローしたいと思います。