寄港地情報 上海

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寄港地情報 上海

2010年レジェンド・オブ・ザ・シーズの横浜発着上海クルーズのニュースが大きな関心を引いています。2010年に上海万博が行われる上海は観光スポットも豊富です。またクルーズを利用すると、船が停泊する港は有名な観光スポット外灘(バンド)地域を一望に見渡せる絶好のロケーションにあります。

船から外灘、上海観光トンネル、南京路、上海博物館、豫園(よえん)には実に手軽に行くことが出来ます。無理をすれば徒歩での観光も可能です。でもタクシーを気軽に利用するのが良いと思います。タクシーなら外灘まで11元、豫園まででも15元と割安でした。しっかりと漢字で行き先を書き、タクシーを使いこなすのがコツかと思います。

観光名所として有名な外灘でも乞食に、物売り、多数の観光客とごった返して汚いのですが、夜は闇が全てを覆い隠し、息を呑む美しさでした。

まず写真集をご覧ください。
http://inox-tabi.com/cruise/port/china/sh/

船から見る上海

長江を上ってゆくと上海にたどりつきます。船の往来が多く、一旦停泊して、出港する時には長さが300メートルもある船が川幅一杯にターンするのは、まさに見物です。進入してくる小型船を追い払うために、サイレンをならしてミズスマシのように活躍する警備艇は面白いです(一生懸命の警備艇には失礼ですが)

上海の港のロケーションは絶好の位置にあります。浦東にそびえる上海のシンボル東方明珠塔(テレビ塔)を中心とした風景が間近に迫ってきます。まさに一等地と言えるでしょう。そして観光スポットとして名高い外灘(バンド)には歩いても行ける距離です。船の上から見る夜景の美しさには息を呑みます。でも濃霧やモヤでなかなかクリアな姿をあらわしてくれません。三度ほどクルーズで行きましたが、いつも写真撮影には最悪のコンデションでした。

濃霧が立ちこめると航行禁止となりますので、時として日程が大幅に遅れることもありますので、要注意です。

上海 南京路

上海の南京路は和平飯店(外灘)と人民公園までの東西1kmあまりの通りのことを言います。中でもホテルソフィテルのある福建中路との交差点から上海第一百貨商店のある西蔵中路との交差点までは、上海屈指のショッピング街で大勢の買い物客と観光客で賑っています。

また西蔵路交差点から河南中路交差点までは歩行者天国になっていて、オモチャのような列車が人を乗せて走っているのがとても楽しいです。最先端のブランド・ショップや百貨店のような買い物天国に、洒落たレストランやオープンカフェもあって、そぞろ歩きやショッピングには最適です。

西蔵中路との交差点の西側に、人民公園が位置します。租界時代に競馬場だった広大な敷地には上海市人民政府や図書館があり、朝になると太極拳をする人々の姿を目にすることが出来ます。人民大道をはさむ南側には、人民広場が広がり、ここにある上海博物館は夜間ライトアップされて、多くの人が集まります。また地下にはショッピングモールがあるのです。

外灘(バンド) 

外灘(ワイタン、ピンイン、がいたん)あるいはバンド(英語名:The Bund)
上海随一の観光エリアで、黄浦江西岸を走る中山東一路沿い、全長1.1kmほどの地域を指します。

この一帯は19世紀後半から20世紀前半にかけての租界地区(上海租界)でした、当時建設された西洋式高層建築が建ち並んでいます。上海を訪れる人は必ずと言って良いほどここに来ます。そして対岸の東方明珠広播電視塔(テレビ塔)を背景に写真撮影をします。上海観光には欠かせないスポットと言えると思います。

外灘の中心は黄浦江沿岸の中山路(中山東路)沿いにあります。中山路は上海市の外周を走る環状道路で、その名は孫文(号・中山)に因んでいます。外灘の中心を走る中山路の西側には、外灘の景観を特徴付ける52棟の西洋建築が立ち並んでいて、1996年に中華人民共和国の全国重点文物保護単位に指定されました。

夜訪問するとその夜景の美しさには息を飲む思いです。昼間の汚い部分は見事に闇に隠れ「光と影」の光の部分だけが浮き上がって見えます。何だか今の中国を象徴しているみたいです。

上海観光トンネル

外灘とテレビ塔で有名な浦東・陸家嘴を移動できる黄浦江の地下トンネルは、音と光のパフォーマンスがあってとても楽しいです。一度乗ってみる価値は十分にあります。

外灘は古い西欧建築が立ち並ぶ歴史的なスポットです。一方川を隔てた対岸は東方明珠塔を始めとする高層ビルが建ち並ぶ近代的な上海ですので、新旧上海を見比べる架け橋が上海観光トンネルだと言えます。次々とやってくるゴンドラに乗って、光と音のページェントが織りなす地下トンネルをわたるのは、まるで異次元の世界にいるような錯覚に陥ります。

訪問した当日は濃い霧が立ちこめてせっかくの風景を楽しむことが出来ませんでした。しかしテレビ塔方向から見る対岸(外灘)は、晴れていたならば、さぞかし見物だと思います。そしてきっと素晴らしい夜景を撮影できたであろうにと残念でなりませんでした。

豫園(よえん)

上海観光でかかせないスポットが豫園(よえん)です。正確には 豫園(よえん)=庭園 、 豫園商城=庭園の周りの土産物街と覚えてください。でも現地では区別無く 「城隍廟」 と呼ぶそうです。

豫園
明代に造られた、400年以上の歴史を持つ古典庭園です。園内の庁堂楼閣、築山と流泉は、いずれも明・清時代の中国南部の庭園建築芸術を代表するもので、約2万m2もの面積の中に40カ所余りの見どころを持ち、生き生きとした龍壁、曲がりくねった回廊およびさまざまな形をした花窓によって巧みに隔てられています。

豫園商城
豫園周辺に広がる一大ショッピング&グルメスポットです。明清時代の建物を模した雄大な商業ビルが建ち並ぶレトロな通りで、特徴的なとんがり屋根の建物が目立ちます。豫園商城の中には、狭い道をはさんで大小のショップがひしめいていますが、そのほとんどが骨董品やお土産物を扱うお店で、老舗も多いのです。その他、デパートや専門店、上海料理店などグルメスポットも豊富です。

今や入場料の必要な豫園より、そぞろ歩きを楽しめるショッピング&グルメスポット豫園商城の方が人気があるようです。

船から見る外灘の夜景

正直言って上海は汚い街です。でも夜の闇は全てを覆い尽くし、息を呑む美しさです。しかも船の停泊位置が絶好の位置ですので、いつまでも飽きずに夜景を眺めていたくなります。

ここに掲載している写真は全て船のデッキから撮影しました。手持ちのレンズで最も望遠で130ミリ程度ですので、超望遠のレンズを使えばもっと近くに美しい夜景を撮影することが出来ると思います。

船の回りをイルミネーションをつけた船が数多く行き交います。このような船も背景の美しさに色を添えることでしょう。とにかく上海の夜景は素晴らしいです。