改装にっぽん丸 海洋ブロードバンドサービス

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改装にっぽん丸 海洋ブロードバンドサービス

2003年末、にっぽん丸クリスマスクルーズが私のクルーズ初体験でした。その当時は「インターネット」を乗客の皆さんに話題として振り向けても、「ああ、孫が何かそのようなものをやっているね」との反応で、インターネットを閲覧する人にはお目にかかったことがありませんでした。

ところが最近では「このようなご年配のかたが」と思うような人たちまで、ネットの閲覧くらいは最低でも出来るようになっています。もちろん海外船では外人の「おじちゃん、おばあちゃん」たちが船内で撮影した写真は「あとでメールで送るわね」とメアドを交換しています。

必然的に外国船ではネット環境が進み、結構高価ではありますが、たとえば100分50ドル程度のパックが気軽に利用できます。今頃は空港では無料の無線LANは常識です。またクルーたちの行動を見ていたら「寄港地での無線LANのありか」がわかります。

私は香港のターミナルで無線LANを探したのですがわかりません。そこで非番のクルーがパソコン片手に出かけるのを尾行します。そしてクルーがネットを利用したのを確認して、近くに陣取りはじめました。でも無線にはつながっても無料サイトが見つかりません。そこで前に座っているクルーに聞いたところ、その席が境界線だよ、こっちにくればつながると教えてくれます。早速席替えをすると見事につながりました。給与の低いクルーは家族とのスカイプ(テレビ電話)のために必死になった無料LANを探す名人です。

さて前置きが長くなりました、日本ではたとえ外国船といえども、日本領海航行中はネットが使えません。そんな関係で日本船三隻のネット環境は極めて劣悪で「無いに等しい」状況でした。でも乗客の皆さんは結構携帯電話で楽しんでおられます。そのような時期に改装にっぽん丸です。私の最大の関心はネットをどうするかでした。でもやるのです。にっぽん丸が!!

商船三井客船のHPに発表されています。

同社は2007年7月より2009年1月までの間、スカパーJSAT株式会社、三井造船株式会社、株式会社商船三井、株式会社エム・オー・マリンコンサルティングの4社と共同で、船舶におけるインターネット等への双方向高速通信環境構築を目指し、実証実験を実施してきました。

スカパーJSAT株式会社が所有する通信衛星JCSAT-1Bを用いて船陸間の高速通信を実現します。伝送速度は約1Mbps(ベストエフォート)で、これは従来の通信回線の約10〜20倍の速度となります。また、2009年度下期に打上げ予定のlntelsat15の利用、さらにローミングサービスにて通信エリアの拡大が図られる予定です。

とあります。

そして待望の改装「にっぽん丸」で提供するサービス(予定)では
●新設されるスイートルーム(6F)にインターネット接続環境を提供します。
●新設されるe-Cafe(5F)にインターネット接続端末(8台)を設置、同時に無線LAN環境も構築します。

ことになりました。問題はお値段ですが、せめて外国船並に100分5千円(1分50円)と公衆電話並にはして欲しいものです。値段の発表が待ち遠しいです。