セレブリティ・ミレニアムがボッド・システムのトラブルでクルーズキ

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セレブリティのミレニアムクラスは最新鋭のエンジンとシステムを備えています。通常はディーゼル・エンジンと直結してプロペラが動くシステムですが、セレブリティはガスタービンで発電し、電力で推進器を駆動する方式です。

その推進器がポッドシステムで、プロペラが360度自由に方向転換できるという素晴らしいシステムです。しかし新しいだけに良くトラブルを起こしています。クイーンメリー2もポッドシステムの故障で被害を受けました。また今年就航した新造船もテスト運航中に同じトラブルを起こしています。

過去のトラブルではベアリングに問題を起こしていますが、今回も同じです。ベアリングは取り替えれば良いとは言うものの、正式運航中にこのようなクルーズ・キャンセルがあると、クルーズ会社にとって被害甚大です。メーカは一体品質をどのように思っているのでしょうか?日本のメーカなら再発防止に最善をつくします。

セレブリティではポッド式推進器のトラブルで随分悩まされ、メーカのロールスロイスとアルストームに対して訴訟まで起こしています。早い抜本解決が望まれます。

キャンセルとなったのは12月10日発のミレニアム・カリブ海7日クルーズですが、ドック入りして17日のクルーズには復帰の予定です。それまでは現行でトラブルをかかえたまま運転するのでしょう。

セレブリティでは当然のことながら乗客に対して万全を期しています。乗客や旅行社に迷惑をかけない補償は同社の株価に一株あたり。0.02ドルの影響を与えると予測されています。

藤原雄一郎のクルーズワールド
http://inox-tabi.com/cruise/cruisetop.htm