NCL ロスの大気汚染防止に協力

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NCL ロスの大気汚染防止に協力

ロスの港湾当局はクルーズ各社に対して、大気汚染防止への協力を呼びかけています。この呼びかけに最初に応じたのがNCLでした。まずノルウエイジャン・スターで対策を開始しました。

その対策とは
ディーゼル・エンジンの燃料に硫黄含有量の少ないエンジンを使う
●港に停泊中はエンジンを停止し、港から電力の供給を受ける
●港から50海里までの航行は12ノットに抑える

というものです。船が大型化するに従い、エンジンから排出するガスの影響も無視できないものとなっているのでしょう。11万トン級の船では乗員、乗客を合わせれば5千人にも達します。船がちょっとした村程度の規模になりますね。船で消費する電力もエンジンで発電していますから、停泊中も有害物質を排出しているわけです。

ロスの港湾当局者は停泊中にエンジンを停止することにより、硫黄酸化物だけでなく窒素酸化物の排出も削減されるといっています。NLCだけでなく、他のクルーズラインにもこのような対策を講じてもらうように努力するとのことです。

大気汚染対策に敏感なカリフォルニアならではのことでしょう。

ロスだけでなく、船の乗客にとっても、オープンデッキに朝になると煤が積もっている外国の船(某クルーズライン)には幻滅です。おそらくエンジンの手入れが悪いのでしょう。日本の船には今まで何回となく乗船しましたが、デッキがエンジンの排ガスからでる煤で汚れているのをあまり目にしたことはありません。

かけがえのない地球を守るためには環境対策が次第に船にまで及んできています。大切なことだと思います。

藤原雄一郎のクルーズワールド
http://inox-tabi.com/cruise/cruisetop.htm