カーニバル・リバティの乗客が暴漢に襲われる

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カーニバル・リバティの乗客が暴漢に襲われる

通常の陸上旅行に比較してクルーズは安全だと思います。船のセキュリティは航空機並みですから、ホテルが航空機並みに守られていると考えてよいのがクルーズでしょう。しかし昨年シーボーンがソマリア沖で海賊に襲われバズーカ砲を打ち込まれましたが、特別な装置で海賊を追い払い、ことなきを得ました。

また日本の船でも寄港地の治安や安全が脅かされる事態が生じたら躊躇無く寄港地を変更します。シーボーンも即座に寄港地変更の処置をとっています。海賊で有名なマラッカ海峡で活躍するバーゴはいままで海賊に襲われたということを聞いたことがありません。バーゴにも海賊対策の放水銃などが備えられています。

さて安全なはずのクルーズにも問題が発生します。船の中は安全ですが、外に出たときが危険です。このほど世界最大のクルーズ会社カーニバルのカーニバルリバティの乗客がコスタリカのLimonでツアー中の十数人の乗客が、三人組に襲われました。一人は銃を持ち二人はナイフを所持していました。

ところが乗客の中の70歳のもと海兵隊の人が銃を持った強盗と取っ組み合いをして、ヘッドロック(頭突き)で暴漢の首の骨を折り、暴漢たちは退散しました。ヘッドロックを受けた暴漢はツアーバスで病院に搬送されましたが、結局死亡したそうです。アメリカは凄いですね。

この元海兵隊の乗客は警察による事情聴取をうけましたが、正当防衛ということで即座に船に戻り、船はほぼ予定通り帰港しました。カーニバルでは直ちに全船のLimonへの寄港を取りやめる措置をとりました。

Limonはきわめて穏やかで、楽しい町なのに一部の心無い人々のせいで危険な港との烙印を押されました。しかし危険なのはLimonだけでなく、パナマやジャマイカそれにマイアミが最も危険だとアメリカでは考えられています。暴漢は無防備な単独行動の乗客を襲います。従って外国での陸上単独行動はよほど警戒しないといけないと思います。

日本人は特に安全に対しては無防備です。このような危険な目にあうのは陸上のツアーも同じです。ただクルーズの場合、船の中では安全だということです。一時ニューヨークのホテルでピストルを突きつけられたという話もありました。日本の船の場合は安全な港を選んでいるようですが、くれぐれも用心は必要です。女性の単独行動などは厳に慎まなくてはいけないと思います。

藤原雄一郎のクルーズワールド

http://inox-tabi.com/cruise/cruisetop.htm