世界最大の船がヨーロッパデビュー
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世界最大の船がヨーロッパデビュー
世界最大15.6万トンクラスのフリーダム・オブ・ザ・シーズが昨年デビューして大人気となりました。そして今年は同型船でリバティ・オブ・ザ・シーズが就航します。しかし残念ながら、このような最新鋭船はカリブ海でしか乗ることが出来ませんでした。
ところが2008年に就航する世界最大船の同型3隻目であるインディペンデンス・オブ・ザ・シーズはヨーロッパにデビューすることがこのほど明らかにされました。クイーンメリー2をしのぐヨーロッパで最大の船の就航です。
その背景にはヨーロッパにおけるクルーズ需要の成長があります。ロイヤルカリビアンは系列のセレブリティも合わせて、昨年は21%もの大幅な伸びを示したそうです。このような需要の拡大に応えて、世界最大のインディペンデンス・オブ・ザ・シーズを投入することになったのだと思います。
インディペンデンス・オブ・ザ・シーズは夏場はヨーロッパで活躍し、ヨーロッパのクルーズ・シーズンが終了する秋口から冬にかけてはカリブ海へと移動します。ヨーロッパでのクルーズは14泊の地中海(ジブラルタル、バルセロナ、ニース、フローレンス、サルディーニャ、リスボン、マラガ、ビゴ)ならびにイタリアン地中海(ジブラルタル、カンヌ、モンテカルロ、フローレンス、ローマ、サルディーニャ、セビリア、ビゴ、リスボン)から始まります。
それから英国のサザンプトン発着での4泊のショートクルーズもあり、コーク(アイルランド)、セイントピータ(カナリア諸島)をめぐります。また11泊のカナリア諸島めぐりクルーズも予定されています。
ボイジャーはバルセロナ発着の地中海クルーズを実施して、日本人にはきわめて好評でよく売れています。今回インデペンデスはアメリカについでクルーズ人口の多い英国に目をつけたと考えられます。このインディペンデンス・オブ・ザ・シーズの投入でロイヤルカリビアンのヨーロッパ配船は6隻になります。
ナビゲータとジュエル・オブ・ザ・シーズは英国発着、ボイジャーとブリリアンス・オブ・ザ・シーズはバルセロナ発着、レジェンド・オブ・ザ・シーズはローマ発着、スプレンダー・オブ・ザ・シーズがヴェニス発着です。そして寄港地も6隻で63の港に及びます。ロイヤルカリビアンもヨーロッパに大いに力を入れていることがわかります。
来年はアジアにラプソディー・オブ・ザ・シーズがやってきます。アジアにも大いに目を向けて欲しいものです。そのためには需要の拡大が必要ですね。
藤原雄一郎のクルーズワールド