マイアミでクルーズ・コンベンション開催

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マイアミでクルーズ・コンベンション開催

毎年この季節にはマイアミでクルーズ関係者が集う「シートレード」という見本市みたいなものが現在開催されます。雑誌クルーズの常務も参加されて、現地から「日本から舞妓さんがやってきて、日本ブースで踊りを披露し、大喝采を浴びた」など短い報告がなされています。日本や韓国などもクルーズ誘致のために参加しています。

今年は最高峰のクルーズラインであるシルバーシーが久しぶりに新造船を発注したとのニュースや地中海クルーズで有名なMSCが、クルーズの本場、アメリカのカリブ海へさらに船を投入するとか、今週中に豪華客船の建造の発表があるらしいとの噂が飛び交ったり、クルーズラインの社長がやってくるなど華やかな話題で持ちきりだそうです。

マイアミに集結したクルーズラインの首脳はカーニバル、ロイヤルカリビアン、ホーランド・アメリカ、MSC、NCL、セレブリティでした。ヨーロッパからは首脳は来ていませんし、プリンセスの首脳も来ていません。所詮はアメリカでのお祭りなんでしょうか。

今回パネルデスカッションで総括された全体像は興味深いものがありますので紹介します。

●ついこの間までユーロ高で新造船の欧州への発注など出来ないとクルーズ会社は嘆いていました。そのときの変換レートは1ドルに対して1.15ユーロでした。しかし皮肉なことに新造船ラシュの現在ユーロは1.32まで高騰しています。
●現在新造船の発注は35隻もあります。そのうち3隻をのぞく32隻はカーニバル、ロイヤルカリビアン・セレブリティ連合、NCL、MSCのビッグ4に占拠されています。
●1998年にも同じく35隻の新造船の発注がありました。その合計のベッド数は6万でした、しかし今回は9万です。船は確実に大型化しています。
●35隻のうち17隻は何とヨーロッパ向けです。それだけヨーロッパマーケットが伸びている証拠です。欧州の人たちは最新鋭の船に恵まれていませんでしたが、その傾向ともおさらばする時代の到来です。

アジアマーケットも伸びて欲しいものです。さもないとせっかくのクルーズもすこし前の老朽船で我慢しなければなりません。


藤原雄一郎のクルーズワールド
http://inox-tabi.com/cruise/cruisetop.htm