マイアミ・コンベンションでの話題

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マイアミ・コンベンションでの話題

クルーズ界の大御所が集まるマイアミコンベンションで話題になったことを紹介します。

私のメルマガでも再三ご紹介していますように、ヨーロッパのクルーズ人口の伸びが大きな話題になっています。そして地中海はまるで10年前のカリブ海のようだという人が多いそうです。ヨーロッパのクルーズ船は「アメリカでの使いふる」しの古い船ばかりだったのに、昨今の最新鋭船の投入は目覚しいものがあると指摘しています。

昨年、カーニバルは新造船カーニバル・リバティを投入しましたし、すでに人気のボイジャー・オブ・ザ・シーズを投入しているロイヤルカリビアンは来年の新造船で世界最大のエクスプローラ・オブ・ザ・シーズを英国のサザンプトンに配備します。またコスタやMSCも新造船を続々と投入しています。この状況が10年前のカリブ海と同じだというのです。

カリブ海が現在のように発展した基礎がこのような新造船投入ブームであったのでしょう。それにひきかえ、アジア市場はやっと「使いふるし」の船を投入する段階です。コスタ・アレグラやラプソディー・オブ・ザ・シーズの投入です。カリブ海や地中海のような発展はまだまだ先だということでしょう。寂しいかぎりです。

その他に、アメリカでもベビーブーマ(団塊の世代)対応として、ファミリー対応でなく、大人だけのクルーズがあっても良いとの意見がでています。最高級船シーボーンに子供が乗船し、とても良いマナーではありましたが、シーボーンの雰囲気にそぐわなかったと指摘しています。やはりアメリカのクルーズはファミリー主体なのでしょうか。日本のクルーズは平均年齢70歳の乗客ですから、とっくに大人だけのクルーズになっています。むしろ夏休みなどファミリークルーズの開拓に躍起です。

またアメリカらしく、障害者やホモ、レスビアンなどの同性愛者が気軽にクルーズを利用できるようにすべきであるとの意見がクルーズライン首脳から出ています。

以上がコンベンションの意見の概要ですが、クルーズ大国アメリカが羨ましいかぎりです。日本では古い船ばかりです。飛鳥2はお払い箱になった旧飛鳥より古いのです。クルーズ人口15万人の日本は「アメリカの使いふるし」の投入が始まったアジアよりまだ遅れていますね。残念です。

藤原雄一郎のクルーズワールド
http://inox-tabi.com/cruise/cruisetop.htm