またも船から海中へジャンプ 一人生存 一人死亡

豪華客船の旅、クルーズファンのためのメルマガ
申し込みは
http://www.melma.com/backnumber_143773/

またも船から海中へジャンプ 一人生存 一人死亡

最近カーニバルの二つの船で飛び込み事件が発生しました。一人は生存し、一人は死亡しました。カーニバルリバティから28歳の男性が船から海中へ飛び込みました。沿岸警備隊によればあきらかに酔っぱらっていたとのことです。乗組員が見つけてライフジャケットと浮き輪を投げ込み、おかげで沿岸警備隊の救助されました。

もう一人は18歳の青年で、早朝7:30に海に飛び込みました。30分後に乗組員により救助されましたが、死亡しました。このような事故はカーニバルだけではありません。最近ロイヤルカリビアンの世界最大フリーダム・オブ・ザ・シーズで一名が飛び込み未だに行方不明です。グランド・プリンセスで男と女が飛び込んでいますが救助されました。さらにカーニバル・グローリでも飛び込み事件があり救助されています。

このような愚行は今に始まったことではありません。2005年には9名、2006年には13名、今年はまだ半分しか経過していませんが7名が飛び込んでいます。このように飛び込み事件は年々増大しつつありますが、アルコールによる泥酔で我を失って行動するケースが増大しているとのことです。

この愚行による沿岸警備隊などの捜索費、クルーズラインの被害は甚大なものがありますが、現在のところ、これらの愚か者が罰せられたケースはほとんどありません。しかし今後は費用保証などで厳しく罰せられることになるでしょう。

今年の事例をとっても、若い人とロイヤルカリビアン、カーニバル、プリンセスと言った大衆船で事故が発生しています。これらの船にはこのような程度の低い乗客が乗船していると考えなければなりません。実際に飛び込み事件を引き起こす愚か者の背景に、その何倍、何十倍もの愚か者が控えていると考える必要があります。私たちはクルーズの安全神話と旅先での気安さ、開放感から無防備になりがちです。

最近でこそ日本の安全と安心が損なわれつつある日本ですが、日本と同じ感覚で外国を旅行するのはきわめて危険です。しかしクルーズは別だと私も思っていましたが、これほど愚行が増えてくると陸上旅行と変わらない用心が必要と痛感しています。いくら親しくなったとはいえ、くれぐれも、その人の部屋に行くことはやめましょう。

欧米人は公共の場での泥酔は恥だと思っていて、日本人とことなって公共の場で泥酔者を見ることはほとんどありませんが、いったん部屋に入れば、泥酔が待っています。ここのところを十分に認識して下さい。公共の場と個人の場で人間が豹変するのです。


藤原雄一郎のクルーズワールド
http://inox-tabi.com/cruise/cruisetop.htm