びいなす 竿灯、ねぶたクルーズ

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びいなす 竿灯、ねぶたクルーズ

台風襲来のまっただ中、敦賀発着の東北二大祭りである竿灯、ねぶた祭りクルーズに乗船しました。びいなすは今年になって初めてですので、去年からどの程度の変化があるかも興味がありました。結論から言えば、このようなお祭りクルーズは、年末、年始クルーズ同様、お得です。

さて台風がクルーズコース直撃の予想の中の出航で、前日に、場合によっては帰路は太平洋にまわり、名古屋着のコースになる可能性があることを連絡されました。もちろんクルーズはこの時点で無料でキャンセル出来ます。しかし結果は何事もなく、肝心の竿灯、ねぶた祭りは存分に堪能出来ました。テレビを見ていると、青森上空を台風が通過(すなわち私たちの頭上)しているというのに、全く平穏そのものでした。実はびいなすの非常時対応に興味があり、ひそかに台風の影響があることを期待していたのですが、肩すかしでした。

今回の企画は大ヒットで発売してまもなく満員打ち止めになりました。飛鳥、にっぽん丸は太平洋側から青森、秋田に向かいます。しかしびいなすは敦賀から日本海を最短コースでめぐります。その上、名古屋、大阪、京都、神戸からは無料のシャトル・バスが出て、途中、めったにない金沢発着コースまで設定しましたから、金沢からは100名程度も乗り込んで来ました。

そして秋田では会場まで15台もの無料バスサービスがあり、桟敷の券には一人2千円とありましたが、クルーズ代金に含まれていますから、追加費用はありません。竿灯もねぶたも上等の席で祭りを観覧できて、とても快適でした。また祭り観覧のため、両日とも夕食は早く軽食にして、そのかわり夜食を豊富に準備してくれました。このような素晴らしい企画のためか、びいなすだけでなく、クルーズ初めての人が結構大勢いました。そして平均年齢も若干若くなったこともあり、通常のびいなすクルーズとは少し雰囲気が異なり、活気にあふれていました。

びいなすの船内でも夏祭りの盆踊りがあったのですが、乗客の「乗り」が良く、広い会場も立錐の余地もないほどの盛況で大いに盛り上がりました。その一方で予算をお祭りにとられたせいか、食事は食材も普通で「だしが勝負」のみそ汁やお吸い物などは、いささか首をかしげました。しかしびいなすの売り物であるティータイムや夜食でのケーキ類は抜群で、味とバラエティの豊富さで群を抜いていました。

また飛鳥2出現で巻き起こった競争原理のおかげで、コーヒー、紅茶、オレンジジュース、グレープフルーツジュースは終日無料となりました。ティータイムにはトマトジュースとヨーグルトドリンクが追加となります。また終日東欧のウエイトレスのお嬢さんがトンでくる素晴らしい接客ぶりは相変わらずでした。ショウも津軽三味線のトリオが大活躍で多くの観客から大きな拍手をもらっていました。

以上述べましたように、びいなすのお祭りクルーズはお得感が一杯で満足でした。おそらく飛鳥、にぽん丸も同じでしょう。来年は阿波踊りクルーズに参加したいと思っています。

藤原雄一郎のクルーズワールド
http://inox-tabi.com/cruise/cruisetop.htm