お医者さんのすすめる船酔い対策

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お医者さんのすすめる船酔い対策

我がサイトの掲示板の素晴らしさについては何度も述べていますが、今回はお医者さんの読者から船酔いについてのアドバイスがありました。専門家のアドバイスですから皆さんと共有したいと思います。

車酔いなら最後は降りちゃうって言う手が有りますが、船は大海原に降り立つわけにはいかないので、不安感は倍増される事と思います。

この、乗り物酔いは個人の感受性に大きく左右されます。非常に強い刺激では実際はどんな人でも、乗り物酔いは起きます。「危険な状態から早く逃れる様に指示する身体に対する警告兆候」なのです。

だから、「先ず自分だけがなってしまうのでは?」「自分は人より乗り物に弱い!!」と言う気持ちを、なるべく取り除いて下さいね。

でも、酔っちゃう物は酔っちゃいますよね、幾ら呪文を唱えてみても。同じ揺れでも乗船して数日後よりも初日の方が強いと言う報告が有ります。これは、内耳平衡感覚を司る器官の適応が出来にくいからです。どんなに乗り物酔いをしやすい方でも時間が経つと体が順応して来ます。チャンと適応する様になって来ますよ。

船酔いも乗り物酔いも、

1 まず何よりも進行方向に頭を向けてその位置を保ちましょう。前は向いているけれど、頭だけ振り向いて後ろの方と話すのは良く有りません。

2 景色はなるべく遠くを見ると良いですね。こちらはどちらかと言うと車の時の注意かも知れません。

3 当然ながら酔いやすい方は、車内や揺れている船内では読書は避けて下さい。これは、視覚から入る過剰な刺激を避けるためです。近くの景色を見ない、と言うのにも通じる事です。お子さんだったら、あまり大きな音、音楽も避けた方が良い事が有ります。聴覚からの過剰な刺激も増悪させる事が有るのです。

4 酔ってしまったら、又は酔いそうになったらすぐに臥位になられて下さい。臥位になる事によって、明らかに脳内への動揺病の感覚刺激が減り増悪を予防します。

5 御薬は、やはりトラベルミンがポピュラーですね。明日は朝から海釣り、とか、明日は朝からバス旅行、などと言うときは前日の晩休む前にトラベルミンを一錠内服、朝起きて船やバスに乗る前にトラベルミンを半錠飲む事を勧めたりしています。
車酔いへの不安感が強い方には、就寝前に自律神経調節薬も一緒に飲まれる事を勧める事も有ります。この場合は掛り付け医に相談されると良いと思います。自律神経調節薬は安定剤とは違いますので眠気も有りませんし癖にもなりません。安心して飲んで頂けます。加速度病とか、動揺病は耳鼻科の疾患ですが、ホームドクターがいらっしゃり、内科の先生で相談に乗って頂けるのであれば、内科で一向にかまいません。

トラベルミンは抗ヒスタミン薬なので必ず眠くなってしまいます。それがお嫌でした   ら、吐き気に対してでしたら消化管運動機能改善薬の『ナウゼリン』もかなり有効だと思います。これも、事前に内科医で相談されておくと安心だと思います。

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