アムスタルダム 神戸・香港乗船記

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アムスタルダム 神戸・香港乗船記

あこがれのホーランド・アメリカのフラグシップ「アムスタルダム」がアジア、オセアニア67日のクルーズの途中、神戸に寄港するというので、区間クルーズ「神戸・香港」に乗船しました。途中上海に二日立ち寄り、香港に到着するとすぐに下船というあわただしいスケジュールでした。

船上からの写真を交えた実況中継を見てください。
http://www.inox-m2.com/report/hal/ams/

「ウエルカム 客船さん」
大型外国客船「アムステルダム」62.735トンとにっぽんの客船「ぱしふぃっくびいなす」26.521トンの神戸港入港にあわせて、神戸ポートターミナルで4日「客船フェスタ2008」が開かれる。
客船の見学者にも楽しんでもらおうと、元町商店街の店舗による土産販売や有馬温泉の金泉を体験できる足湯コーナーなどを設置する。

との新聞情報があったとおり、大歓迎がありました。乗客も口々に楽しいと賛美し、神戸出航後、わざわざ船内放送で「神戸港での歓迎に対する感謝の言葉」が放送されました。

期待にたがわずアムステルダムは高級感溢れる素晴らしい船でした。中でも私が常日頃、強調してやまないクルーズの三大要素「設備」「サービス」「乗客の織り成す雰囲気」の三つのうちの「乗客の織り成す雰囲気」が素晴らしいと思いました。

乗客のほとんどはアメリカ・カナダ人で、とても気さくで、廊下ですれ違うごとに微笑みと挨拶が投げかけられました。平均年齢も70歳を軽くオーバーする高年齢の上品な乗客が多かったようです。

ティータイムや甲板のそこここで、楽しい会話にふけることが出来、荘重な内装とあいまって、優雅な雰囲気に浸ることが出来ました。

三大要素の「設備」に関しては申し分ない素晴らしさだと思います。「サービス」については、まずクルーですが、気さくで親しみが持てますが、ブッフェでの食事の渡し方など雑でデリカシーにかけるところもありました。

「サービス」の中で重要な要素の食事ですが、朝食は洋食のみで、わずかにお粥があった程度でアジアンテイストは皆無に近いです。でも洋食の内容は果物の種類に若干不満がある程度で、なかなか充実していました。

昼食はブッフェでほとんどすごしましたが、洋食にパスタ、さらにアジアンと三種類あり、アジアンは日替わりでベトナム、中国などに変わりましたが、日本食はありませんでした。でも毎日スシもどきが出ました。

夕食は若干問題ありと思います。ダグラスワードの評価では400点中281点ですが、そのような感じがしました。それ以外にハンバーガー、ピザ、ホットドッグ、タコスを提供するコーナもあり、タコスは私のお気に入りとなりました。

日航海日は午後のティータイムがメインダイニングであります。小さなサッドイッチが大変に美味しく感じられました。でもそれよりも乗客の皆さんとの楽しい会話が何よりのご馳走でした。

私のように早く夕食をとる人にとって8時から夜食の10:30までの空白は問題でした。空腹になればルームサービスもありますので活用すれば良いのですが、少し困りました。

「サービス」のうちのショウについては少々さびしく感じました。(ダグラスワードの評価は100点満点で80点近い高い評価です)67日間の航海ですからそう頻繁にプロダクションショウもやっておれないのでしょう。そのかわり、神戸では琴、三味線、キポードによる洋楽演奏や、上海ではアクロバット・チームの演技がありました。極力ローカルショーを取り入れているようで、またそれが観客に大うけでした。乗客は本国では見ることができないショウを期待しているのだなと思いました。

プロダクションショウとローカルショウ以外ではピアノ演奏の夜、バイオリン演奏の夜やコメディと歌の演奏などワンマンショウでしたが、乗客は厳しくて、ショウの素晴らしさに比例して、立ち上がって拍手をする人が異なりました。この厳しさがアメリカのショウビジネスを鍛えたのだと思います。

それ以外にも数々のイベントがありましたが、寄港地に関するセミナーは単なる観光案内ではなく、政治的風土や文化など我々日本人と異なる見方が多く発見できて知的なものでした。必見の価値ありのイベントだと思います。

寄港地には2日間、たっぷり滞在するゆとりは優雅な船アムステルダムにふさわしい余裕だと思います。このような高級船が結構お手軽価格で乗船できるのは誠にもって羨ましいかぎりです。とにかく満足感の高いクルーズでした。恒例の写真集をできるだけ早くまとめたいと思います。