クルーズのインフラ整備

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クルーズのインフラ整備

今回のアムスタルダム 神戸・香港クルーズで感じたのは外国船クルーズ誘致のためのインフラ整備の重要さでした。

神戸港ではアムスタルダム入港にあわせて「客船フェスタ2008」を開催し、大々的に外国船を歓迎し、大勢の人がつめかけました。神戸のこの大歓迎は乗客に対して、とても好印象を与えました。関係者の努力が素直に乗客の心に届いたようです。

日本では内航船、外航船を問わず、港での歓迎行事は良く行われますが、外国の港での、このような歓迎行事はあまり経験がありません。今回の上海や香港でも港での歓迎行事は皆無でした。でもこのように心から歓迎しながら、行政の縦割りの弊害で、入国管理の指紋押捺で「本来便利であるはずのクルーズ入国管理」に多大の時間を費やしています。

一方今回のアムスタルダムでは、神戸から上海の入国管理の関係者が乗船し、上海上陸の前日に「船の上での入国管理」を完了しました。そして着岸して下船準備が完了すると直ちに上陸が可能になったのです。心のこもった神戸の歓迎行事はそれはそれで素晴らしいのですが、寄港時間の短いクルーズでの入国管理に割く時間の少なさは、乗客にとって大きなプレゼントでもあります。

次に本格的な港湾整備です。海南島の三亜では近代的で大規模な港湾整備が着々と進行しています。また上海でも街のすぐ近くに四隻以上のクルーズ船が同時着岸できる広大な港湾設備がまもなく完成します。港湾設備というハードのインフラや入国管理というソフトのインフラでも中国は一歩も二歩も先を行っていることを痛感しました。日本はますますクルーズ後進国となるのでしょうか。

観光立国を目指すなら政府はもっと総合的に施策を考えて欲しいものです。
http://www.inox-m2.com/report/hal/ams/