アザマラクエスト乗船記その3

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アザマラクエスト乗船記その3

クルーズの三大要素「設備の豪華さ」に「乗客の織りなす雰囲気」は申し分ありませんでした。さて「食事を含むサービス」はどうでしょうか。

まず食事ですが、私は味の専門家ではありませんので的確な評価をする自信はありませんが、例えばダグラスワードの評価ではアムステルダムと同程度になっていますが、はるかにアザマラが上だと感じました。

サンドイッチやデザートのケーキ類に日本人好みのデリカシーがあるのです。特にケーキ類は外国船特有の「甘すぎ」がなく「甘さ控えめ」で上品な味がしました。また寿司バーがありましたが、クリスタルの本格的な寿司を除けば、今まで乗船した船の中では一番日本の味がしました。

寿司職人が東京で四年ほど経験を積んだといいます。他の外国船もその辺は良くわかっているのでしょうが「西欧人好み」のSUSHIとして提供しているのではないかと想像しています。やはり本物の味で勝負すべきだと思います。

それから特別レストランが二つありますが、雰囲気がとても良く、高級感に満ちあふれています。メインダイニングでの食事も決して悪くありませんが、特別レストランでの食事はこの船の雰囲気にふさわしい素晴らしいものだと思いました。(食材や味は飛び抜けているわけではありませんが、優雅な内装も含めた相乗効果です)サービスチャージ5ドルはいつものシステムか今回特別なのかわかりませんが、とてもお得感がしました。これが昔のようにカバーチャージ30ドルなら考え込みます。

ブッフェでの食事を私は殊の外、気に入りました。朝食、昼食はアジアンテイストがなくて寂しいのですが、朝食でのベーグルは各船で食べ比べをしていますが、アザマラのベーグルはとても美味しかったです。またマフィンなどは目の前で焼きたてを提供してくれますので、とても美味しいのです。もちろん玉子は調理してくれます。

また昼食ではサンドイッチ・コーナがあり、パンを始め食材を選びサンドイッチを作ってもらいますが、それを厚い鉄板でトーストしてくれるのが、何ともたまりませんでした。和食党の私には白米がパサパサでないのが殊の外嬉しく、白米さえあれば美味しくブッフェでの昼食を頂くことができました。(これは私の個人的嗜好です)

それ以外にも夕食で野菜や肉に麺などを選んで目の前で調味料も聞いてくれて調理するのもお気に入りでした。パスタも調理してくれます。何事も「調理してすぐ」が美味しいのはあたりまえです。それが揃っているのが嬉しいのです。

おきまりのグリルではハンバーガなどの他にバーベキューや肉野菜炒めなどメニューが実に豊富でハンバーガーなどは本格調理でした。寿司コーナのおいしさも手伝って、今までになく夕食をブッフェでする機会が多かったのです。

メインダイニングの食事を売り物にするクルーズラインもありますが、アザマラではメインダイニングの食事は特筆するほどでもありませんが、このように脇役が活躍してくれて、アクセントに特別レストランがある、このようなアザマラをとても気に入りました。

特筆すべきは午後のハイティーです。終日航海日は特別レストランでハイティーがあります。ただでさえ優雅な内装に加えて、ラッフルズやペニンスラホテルのような三段重ねの「ケーキ」「サンドイッチ」「スコーン」が提供されます。

冗談に「これでは香港に到着してもペニンスラでの高価なハイティーはいらないね」と囁きあいましたが、本音に近いです。それとブッフェでのハイティーも雰囲気はおちますが、味のほうはなかなかのもので、これまた満足でした。このようなわけで私の写真集にはことの他食事が多いです。そのつもりでもう一度見てください。
http://inox-tabi.com/cruise/azc/index.html

まだ続きます。次回をご期待ください。