新型インフルエンザの影響

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新型インフルエンザの影響

この一週間はクルーズ会社にとって「てんやわんや」だったと思います。結局メキシカンリビエラカリブ海クルーズからメキシコの寄港地は全て消えてしまいました。今回の一連の出来事で「クルーズ会社は安全を良く考えている」と私たちに安心感を抱かせたのではないでしょうか。

4月25日に「メキシコで1004人の感染疑い例と、68人の死亡を確認」との発表があり、大騒ぎになりました。そして28日には警戒レベルがフェーズ4に上げられました。それからのクルーズ各社の動きは素早かったです。メキシカンリビエラを例にとれば、29日には各クルーズラインが一斉にメキシコへの寄港を取りやめたり、カポタージュの関係で、メキシコに停泊しても乗客は外に出ないような措置がとられました。そして寄港地をサンディエゴやカトリーナ島などに急遽変更して、とにかく7泊のクルーズは続けたようです。

クルーズは大体、土曜日か日曜日に出港しますので、たとえばRCIのメキシカンリビエラは5月3日の出港から予定を大幅に変えロス出発は変わりませんが、寄港地をサンフランシスコ(カリフォルニア州)ビクトリア(カナダ)シアトル(ワシントン州)に変更しています。さらに6月14日までのメキシカンリビエラ予約の乗客に対しては次のような措置をとっています。

1.取消 : 全額返金します。
2.変更 : ご希望に応じて、他出航日、他船への変更を承ります。変更後のクルーズでは$100-250のオンボードクレジットをお付けします。
3.変更後の日程にてご乗船の方 : $250-600のオンボードクレジットの他、同額の次回クルーズの割引券をお付けします。

各社ともに日程は大幅に変更されています。今月中にメキシコに寄港するクルーズをすでに予約している皆さんは、旅行社にすでに問い合わせていると思います。そしてメキシコに関しては明確な回答が出ていることでしょう。

しかし問題はその他方面へのクルーズが今後、どのような影響を受けるかということです。現時点では誰も予測することが出来ません。ですから次のように考えるべきでしょう。

「多少とも危険性があれば参加したくない。寄港地にはこだわる。」
このような人は当分クルーズを見合わせることです。すでに予約をしていたならば、キャンセル料金の少ないうちに、即キャンセルをすることです。

「寄港地にはこだわらない。新型インフルエンザもあまり気にしない」
このような人は、予約をしたまま様子を見ることです。クルーズについては、今回のメキシコが良い例ですが、ある一定レベルの危険度が増すと、危険地帯に近寄りませんから安全です。今回の事例では寄港地を変更しましたが、クルーズ自体はハリケーンの時のようにキャンセルにはなっていません。最悪「全日程を船で過ごす覚悟」をしておけば良いでしょう。

むしろこれから新型インフルエンザの影響で、航空機もクルーズもガラガラになることも予想されます。家族の反対がなければ、格安クルーズを楽しむことが出来るかもわかりません。でも顰蹙を買うことでしょうが・・・

ともあれクルーズ各社が乗客の安全を何よりも優先していることが判明し、安心しました。