MSC拡大路線も一服?

クルーズアンケートを開始して、わずか二週間ですが、多くの投票と、一口コメントが寄せられました。
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MSC拡大路線も一服?

日本人に人気の地中海で活躍しているのが、コスタとMSCで、二つとも日本人には根強い人気があります。中でもMSCの強気の拡大路線には目を見張るものがありました。

2000年までは17,000トンのラプソディ、37,000トンのメロディの二隻しか保有していませんでした。ところが
2001年59,000トンのアルモニアを投入してからは物凄い勢いで新造船を建造してきました。その数、何と九隻です。合計で11隻を保有する大船団となりました。今年就航のスプレンディダは134,000トン、乗客定員3,274名という大型船です。

一方コスタは2000年以前に建造し、現在も活躍中の船は六隻で、それ以降の新造船を加えると、15隻になっていますから、これまた凄い勢いでの拡張ぶりです。いかに地中海が急速なブームとなったか理解できると思います。

そして新鋭船が賑わう地中海であまった古い船、コスタアレグラやコスタクラシカは、いま、アジアで大活躍です。

でもMSCでは昨今の景気後退を考えれば、当分新造船は小休止にすると言っています。MSCは世界第二のコンテナ船団を持っています。これほどまでに急拡大したとは言え、クルーズは親会社の8%の規模にしかすぎません。でも昨今の経済情勢は、コンテナでもクルーズでも、厳しい状況だといいます。

それにもかかわらず、MSCは来春就航予定のマグニフィカが現在建造中であり、さらに2011年にむけ二隻の新造船がネゴ中です。経済状況が回復すれば直ちに拡大路線に戻ることが出来るようにしています。

新造船ブームであった、世界のクルーズ業界はこれからどうなるのでしょうか。