コスタアレグラ乗船記 その2

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コスタアレグラ乗船記 その2

シンガポールは飛行機の夜行便が多いことを考慮して、下船が午後5時までOKです。それより遅くなっても文句を言われることがありません。午前9時に部屋を明け渡し、ちょっとした荷物は預かってくれます。

そして食事はもとより、シンガポール観光も自由です。とてもありがたい配慮ではありませんか。そのかわり、乗船する人、下船する人が交錯する珍しい光景に出会います。

さて設備ですが、コンパクトに良くまとまっています。乗船するとそこは狭いながらも吹き抜けになっており、受け付けとツアーデスクがあります。トップまで吹き抜けですので、昼間は外の明かりが入ってきます。

内装はイタリアらしく、洗練されています。パブリック・スペースはDEGAデッキにバーやラウンジにカジノに劇場と要領よくまとめられています。ダイニングはこのデッキから降りてゆくことになります。

最上階のデッキにはブッフェにアマルフィレストランそしてプールやジャグジー、スパにサウナ、ジムなどがあり、3万トンの船としては設備はまずまずといえるでしょう。とてもコンテナ船を改造したとは思えません。

次にクルーですが、例えばHALなどはインドネシア人が多いのですがアレグラはまさに多国籍です。特に南米の人が目立ちました。彼らのサービスもまずまずで、標準並みだといえるでしょう。

一方乗客が西欧人主体であることを申し上げましたが、ショウの途中に出入りしたり、フォーマルナイトの服装に乱れがありました。アジアに避寒に来ている気楽さがそうさせるのでしょうか。それ以外のマナーはキチンとしていました。

長くなりますので今日はこのへんで、次回に譲ります。

http://inox-m2.com/report/costa/keiji/

東南アジアのクルーズ

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東南アジアのクルーズ

今回コスタアレグラに乗船して、近場のアジアで完全に西欧スタイルのクルーズを楽しむことが出来ることに驚きました。

コスタはアジア市場向けにクラシカの他にさらにロマンティカを投入する予定です。アジア市場に先鞭をつけたコスタが自信をつけ拡大路線に出ようとしていることは嬉しいかぎりです。

一方RCIもレジェンドをアジア市場に投入し、今年5月には念願の日本発着クルーズを実現し、前景気も上々です。RCIは日本発着に先鞭をつけました。

また長い間、アジア独自のクルーズ文化を築きあげてきたバーゴもこれまた健在です。アジアの人の心をガッチリとつかんでいることでしょう。

さらに更にです。日本寄港のクルーズも増加しています。アムステルダムもやってきます。世界最高峰を行く、豪華客船シーボーン・プライドも神戸発、神戸着の利用しやすい区間クルーズを設定しています。
http://www.pacificresorts.com/seabourn/cruise/area/call_to_japan/

三月にはQM2もやってきます。アザマラも寄港します。わざわざ遠くまで行かなくとも近場で本格的なクルーズを楽しむことが出来るのは嬉しいことです。リーマンショック以来景気が回復せず、余った船がアジアに流れ込んでくると良いですね。

それからじみじみ思うのですが、このような外国船の乗客と、日本船の乗客が競合することは無いと思います。それだけ日本船が世界のクルーズ文化とは異なった日本独自の発達を遂げているのだと思いました。

さてアジアの船の人気投票をしています。是非参加ください。
http://bbs1.sekkaku.net/bbs/fujiwara69.html

参考
レジェンド
http://www.inox-m2.com/report/lgd/index.html
バーゴ
http://inox-tabi.com/cruise/virgo/virgo2008/index.html
アムステルダム
http://www.inox-m2.com/report/hal/ams/
アザマラ・クエス
http://www.inox-m2.com/report/az/

コスタアレグラ乗船記 その1

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コスタアレグラ乗船記 その1

リーマンショック以来価格破壊が続いていますが、これほどまでとは思いませんでした。今回の14泊のクルーズが何と399ドルプラスポートチャージ200ドル合計599ドルで日本円にすれば6万円もかかりません。それでいて海側キャビンなのです。全くもって驚きました。

日本人は39名でした。その中でクルーズプラネットのツアー客が10名を少し越した数字だと思いますが、残りの日本人は私が聞いたかぎり、この超安値で乗船されていました。このような安値を目ざとく見つけるだけあって、クルーズのベテランさんが多いように見受けました。

四年前、先鞭をきってアジア市場に乗り出したコスタアレグラです。当初は言うに言われぬ苦労の連続であったと聞きます。私は3年前にアレグラに乗船しましたが、今回乗船して、あまりの変わりように愕然としました。

三年前は中国色豊かであったのですが、今回は完全に西欧の船に変貌していました。主な乗客構成は次の通りです。

乗客   650人

   オーストラリア  230人
   イギリス      88人
   イタリア      78人
   ドイツ       59人
   フランス      42人
   日本        39人  
   
   その他      114人
   (スイス オーストリー ベルギー ロシア 香港 ニュージーランド・・・)

公式な船内言語はイタリア語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語で、避難訓練などは、この六つの言葉で実施されます。

また日本語サポートは皆無に近く、総代理店のオーバーシーズの計らいで、夕食は日本人が固められ、メニューに日本語が添えられていました。でも英語が理解できないと、満足なクルーズライフを送ることが出来ないと思います。要するに完全に西欧人のための船だということです。

クルーズの内容は次回に譲るとして、結構楽しいクルーズでした。船上実況中継をまずはご覧ください。
http://inox-m2.com/report/costa/keiji/

シーボーン 大改装 アジア路線にも 

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シーボーン 大改装 アジア路線にも 

前号で世界の最高峰を行く、「チップ、飲み物などオールインクルーシブ」のラグジャリー船、シーボーンの躍進について書きました。しからば、古い船はどうなるのか?と若干心配ではありました。でも、しっかりシーボーンは手を打ってきました。

シーボーンは数百万ドルの資金を投資し、受賞歴のある小型豪華客船、シーボーン・プライド、スピリット、レジェンドの改修を行うのです。シーボーン・スピリットの改修は2009 年12 月に、プライドの改修は2010 年1 月に既に完了しています。

特にシーボーン・プライドは大連(中国)、釜山と麗水(韓国)、長崎と鹿児島(日本)など人気の都市に初めて寄港します。24泊を分割して、私たちにとって利用しやすい神戸発、神戸着の12泊クルーズが特別価格で利用できるのは嬉しいことです。しかも改修の結果、船の外観と雰囲気は一新され、インテリアは開放的で広々と、装飾はモダンに、デッキは色彩豊かなコンテンポラリーな設備に変っているのです。

シーボーンファンなら価格も手ごろだし、改修されたプライドには是非乗船したいと思うのではないでしょうか。

しかもシーボーンは、乗船前後にラグジュアリーホテルや送迎、ガイドツアーなどのパッケージまで希望すれば手配してくれます。

日本寄港クルーズ
http://www.pacificresorts.com/seabourn/cruise/ship/seabournpride/call_to_japan/

アジアクルーズ
http://www.pacificresorts.com/seabourn/cruise/ship/seabournpride/2010/

この際今までシーボーン未経験の皆様も、改修が完了し、ヴァージョン・アップした新しいシボーン・プライドを是非体験したいものですね。

シーボーンの日本語HP
http://www.pacificresorts.com/seabourn/

クチコミ情報
http://inox-m2.com/report/sbn/

シーボーンの躍進 

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シーボーンの躍進 

我が掲示板の報告で一躍話題の中心となった、世界でも最高峰のサービスを誇る、ラグジャリー船「シーボーン」。そのシボーンがさらなる躍進を遂げます。

でもシーボーンをご存じない人たちのために、その船隊について、少し説明しましょう。

シーボーン・クルーズ・ラインの3 隻の客船、プライド、スピリット、レジェンドは1 万トンという小型客船のため、大型客船では味わえない、きめ細やかなサービスで高い評価を得ており、数々の賞を受賞しきました。

その素晴らしい内容は、我が掲示板に寄せられた、シーボーン・スピリットのクチコミ情報で、垣間見ることが出来ます。
http://inox-m2.com/report/sbn/

そしてシーボーンは、2009 年6 月に総トン数32,000、わずか乗客定員数450 名のシーボーン・オデッセ
イを投入しました。さらに、2010 年6 月にイギリスのグリニッジよりデビューするオデッセイの同型船2 隻目のシーボーン・ソジャーンの2010 年の予約は極めて好調なようです。

そしてこれからがニュースです。シボーンの船隊増強はこれにとどまりませんでした。オデッセイ同型船の3隻目となる船名をシーボーン・クエストとするとの発表がこのほどありました。2010 年1 月12 日に就航します。

発表によると
「この新しいクルーズ船は、伝統的なレセプションロビーの代わりに、シーボーン・スクエアと呼ばれる、楽しく人が集う、快適でリラックスできる、クラブのような場所を備えます。

シーボーン・スクエアはソーシャル・ラウンジやコーヒーバーがついた、図書室やインターネット・カフェ、控えめなゲストサービス・センターと結合されます。また、11,400 フィートの屋内外に広がるスパ施設は豪華客船の中で最大規模となり、ゲストの数の2 倍の人数を収容できます。

4 つのレストラン、6 つのバー、ラウンジ、適用性の広いオープンデッキやテラスは社交的な雰囲気から隠れ家的な雰囲気までどんな場面にも使えます。」

とあります。楽しみですね。シーボーン・クエストのスケジュールの発表、販売開始は2010 年3 月上旬となる予定です。このような船隊の思い切った増強は、チップや飲み物など「オールインクルーシブ」な料金システムと、その卓越したサービスを望む乗客が多いことを意味しています。

ニュースはこれにとどまりません。次号をご期待ください。

シーボーンの日本語HP
http://www.pacificresorts.com/seabourn/

日本のクルーズ

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日本のクルーズ

シンガポール発着のコスタアレグラに乗船します。ネット環境が整えば、船上からの実況中継をしたいと思います。そんなわけで、今月はメルマガを休ませて頂きます。

さて今年の日本のクルーズの話題と言えば、何といっても「新生にっぽん丸」の誕生でしょう。「かもめ課長ブログ」にもありますように、すでに骨格にかかわる大工事は終了し、内装の仕上げにかかっています。
http://www.nipponmaru.jp/blog/?cat=11

にっぽん丸の商船三井客船はこの大改装を契機におおいに変わりました。ロゴも大胆に変え、コンセプトも「海の上の国 にっぽん」と打ち出し、ある時は「隣町はサンフランシスコ」となるわけです。キャッチコピーも「これが格式と伝統を誇るにっぽん丸」と目を疑うばかりの変わりようです。

また大改装の状況も造船会社でのブロック工事など日ごろ見ることができない写真を公開しています。本当に驚きです。予約開始とともに注文も殺到しているようです。飛鳥2の登場の時のような勢いが今後どれだけ続くか、注目して行きたいと思います。

その一方で飛鳥は細かいバージョンアップを繰り返し、デビュー当時からかなり進化しています。これで世界水準のクルーズシップが飛鳥、にっぽん丸と二隻揃いました。

そのような中で、びいなすはどうなってゆくのでしょうか。横浜に帰ってきた今年の「びいなすニューイヤー・クルーズ」では飛鳥の常連さんが結構乗船していたことが掲示板に報告されています。そして「来年もびいなすで」との声も寄せられています。びいなすは持ち前の「肩肘はらない気さくでたのしい」スタイルで大いに活躍して欲しいものです。

そして何より、三隻で切磋琢磨し、サービス競争を繰り広げてもらいたいと思います。

今年の大きな話題は他にもあります。それは「黒船来襲」です。5月には待望の横浜発着RCIレジェンドが登場します。大人気でキャンセル待ちが列をなしています。これが成功すれば日本発着の外国船クルーズが増加すること間違いありません。

日本船とは客層が違いますから、日本のクルーズ人口の増大に結びつく可能性は大いにあります。スタークルーズが日本を撤退してから落ち込んでいた日本のクルーズ人口が昔の20万を突破することを大いに期待しています。

さらに飛行機とクルーズを組み合わせた外国船クルーズの参加者は続々と我がサイトに集結しています。お互いに情報交換も盛んで、これがまた外国船クルーズの参加者を増加させると自負しております。「クルーズ・クチコミ」には読者から寄せられた豊富な情報が揃いました。「クルーズのバイブル」として皆様に受け入れられるように頑張ります。
http://inox-m2.com/wp28/

それではアレグラに行ってきます。

外国船 2010年 価格動向

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外国船 2010年 価格動向

さて一番気になる今年の外国船の価格動向はどうなることでしょうか。

まぎれもなく2009年は各社とも苦しみました。値段だけでなくあらゆる手段を講じて、乗客がクルーズに誘引されるように、最大限の努力をした年であったことは間違いないようです。

さて2010年はどうでしょうか。各社とも昨年よりは明るい見通しを持っているようです。極端な低価格(ラストミニッツなど)は多分期待できないことでしょう。そして価格は確実に上昇すると見ています。

私自身は燃料サーチャージの復活があるかも知れないと思っています。カーニバルが宣言していたサーチャージ復活条件である、原油価格70ドルやRCI他の65ドルのラインはとっくに突破しています。それでもサーチャージが復活しないのは、業界の最大手カーニバルが動かないからです。カーニバルの動向が気になるところです。

ただ昨年末発表されたカーニバルの第四・四半期の業績内容では、立派に利益を出していますし、その原因のひとつに「燃料費が安い」ことがあげられていますから、現状の原油の値段レベルではまだ十分に耐えることができるのでしょう。

でもリーマンショック以来低迷していたマネーゲームも息を吹き返していますから、原油値段のさらなる大幅上昇も考えられる2010年ですから予断は許しません。

また2010年はオアシス・オブ・ザ・シーズやNCL EPICなど革新的な新鋭船の導入とともに、「内容が素晴らしいのだから価格も高く」というプレミアム価格が登場しています。このようなプレミアム価格が乗客の間で受け入れられるのかどうかは、オアシスの動向にかかっています。

アメリカの乗客が「初めての物珍しさ」から冷めても「やはり良いものには高い価格を」との姿勢を示すかどうかです。このあたりについては2010年の前半にも結果が出てくると思います。

私自身の予想としてはこのような高価格志向を大衆船の利用者が受け入れるほど、景気は回復しない2010年だと思っています。

その証拠にラグジャリー船で2009年に打ち出した高額のオンボードクレジットやフリーの航空券、フリーのショアーエクスカーション等々の特典は2010年も続ける方針のようです。

ラグジャリー船利用者のような富裕層でさえ、このような特典が必要な時期に、はたして大衆船の利用者が「やはり良いものには高い価格を」という気持ちになるでしょうか。はなはだ疑問だと思います。

でも特にRCIはこの高価格戦略が成功しなければ、ますますカーニバルとの収益構造の差が開いてきます。2010年は注目すべき年になりそうです。